ピンぼけブログ館II

京都人のおじさんです。仕事場は大阪船場。近所をブラブラ歩きながら、写真を撮ったり、お寺や神社に参ったり、ギャラリーをのぞいたりしてます。余り飛び回れなくなりましたが、鉄ちゃんでもあります。 よろしくお願いします。地元の叡山電車の写真をメインとした鉄道の話、京都・大阪とその近郊のお散歩やギャラリー巡りの感想、ちょっと遠出できたときの旅行記、などなど、なんでもありの雑文などをぐだくだと.... (by なかっちょ from Kyoto)

黒沢理菜個展「夢のいりぐち」in 大雅堂

  3連休最終日の10月15日も朝から雨が降ったり止んだりの生憎の天気。でも本降りには成らなさそうなのでギャラリー巡りを兼ねてお散歩へ。  

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  祇園の大雅堂で、黒沢理菜さんの個展「夢のいりぐち」を見せてもらいます。
『漆のイメージが変わるような作品が作りたい』をコンセプトに活動されてる作家さん、今回はどんなワクワクするような作品に出会えるか?楽しみです(^^)
 

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  最初に目に入るのが、小箱。素地は木箱か樹脂製品かと思いそうですが、なんと紙箱(菓子箱)。非常に軽いです。でも丈夫なのだそうです。
アクセサリーや印鑑入れにいかが(^.^)
 

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  続いて、板絵。ちいさな写真では見にくいですが、ディテールまで丁寧に描き(塗り)こまれています。
特に右の作品は、上部の光っているところに螺鈿細工を使うなど伝統的な漆工芸の技法を使って、抽象画風のデザインになっており、意欲作とお見受けします。
 

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  最近の作家さんが力をいれておられるのが、球体関節人形
これは双子の月子さん姉妹。DMでポーズをとっている2体です。
 

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  重箱ですが、「モロッコ風」と名付けられています。アフリカ(砂漠)、アラブ(イスラム)、ヨーロッパ(地中海)といったイメージが湧きあがってきますね。
純日本的な食器なのにね(^_^)/
 

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  月子さんのバックは、おなじみの狐面。
この作家さんとの出会いもこの狐のお面の写真からでした(^^ゞ

他にも数点展示されています。どれもクオリティの高い作品ばかりです19日(土)までやってますのでお近くの方は是非!
 
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月のアート展 in けいはんな記念公園

  お彼岸の三連休の二日目の9月22日の午後は、けいはんな記念公園に「月のアート展」を見に行ってきました。  

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  タイトル通り「月」をテーマにした公募展。もう第14回目を迎えます。  

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  けいはんな学研都市にプライベートで行くのははじめて。バス停を降りて丘陵地を数分あるいてやっと会場のある水景園の入り口に到着。そこからギャラリー月の庭のある観月楼までは、池をわたる観月橋を通っていきます。
涼しくなってきた時期で良かったですが、真夏なら大変です(^^;
 

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  公募展なので、絵画・彫刻・工芸品などいろんなジャンルの作品は並んでいます。  

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  写真のようなリアルな絵もあります。  

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  左と中が、誘っていただいた稲垣有香さんの作品。左のチョウセンアサガオの絵は、新作とのこと。月明かりに咲く花に妖艶な魅力を感じますね。  

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  池に面したテラスには、こんなオブジェも展示してありました。  
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「文化財よ、永遠に」展 in 泉屋博古館

  お彼岸の連休二日目は、午前と午後に分けてアート鑑賞  

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  午前は、泉屋博古館の「文化財よ、永遠に」展にいきます。
住友財団の文化財修復助成事業30周年と助成件数1000件超を記念して、東博、博古館(東京)、同(京都)、九博の四か所で同時開催される(内容はそれぞれ別)の展示のひとつです。
 

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よく博物館や美術館にいくと、「この展示物は〇〇年に修復されて、当初の輝きを取り戻した」とか、「これはxx年の修理で、仏像の体内から取り出された」とか書いてますよね。
でも修理や修復の詳細まではなかなか説明されていません。今回の展示は、いわば文化財保護の担い手の地道な活動に焦点をあてるものです。

文化財の修復で一番大切なものは、やはり実際に補修を担当する方の熟練の技と、熱意ある仕事ぶり、だそうです。ビデオで修復の現場を映していましたが、気の遠くなるような細かい作業が何か月も続くそうです。

二番目は、最新の科学に裏打ちされた修復技術。非破壊検査文化財を痛めることなく内部を観察することができます。経年で劣化した素材を美しく甦らせる技術も進歩しています。大型のスキャナーで障壁画のような大きい文化財も丸ごとディジタルコピーできるようにもなりました。

三番目で今回のテーマでもあるのは、資金の裏付けです。やはりお金がなければ、人も物も動かせません (^^; 公的補助はありますが、足らない部分を企業のメセナ活動が支えています。例として住友グループが所蔵する文化財の修復品もいくつか展示してあります。

詳しくは、泉屋博古館のHPをご覧ください。

 

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  展示品はぜんぶで30点ほど、前後で入れ替えがあります。
目玉(笑)は、高雄神護寺の国宝「山水屏風」。もともとは貴族の屋敷の調度品であったのが、寺の儀式用に転用され今に伝えられています。汚れを落とし、順番を正しく替え、表装も取り換えられています。
 

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  国宝「明月記」時雨亭文庫蔵も巻47が展示されてました。(後期は巻48の予定)
定家卿の自筆が700年余の時を超えて、今に伝わるなんてすごいですよね。この先また何百年と伝えていかなければなりません。
 

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  面白く感じたのは、「武家諸法度草稿」以心崇伝筆:金地院蔵
原稿が残っているんですね(^^) 加筆訂正の跡もあって、黒衣の宰相の息遣いまで伝わってくるようです。
 
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京都精華大企画展「RAKE UP!」 in HOTEL ANTEROOM KYOTO

  9月8日は、美術館「えき」KYOTOで「動物パラダイス」展を見た後、地下鉄九条駅近くのホテルに、京都精華大企画のインスタレーション展「RAKE UP!」を見に行きました。  

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  RAKE(レーキ)とは、落ち葉などを集める熊手のこと、REKE UPは動詞的な表現で搔き集めるとかすくい上げるといった意味になります。さらに辞書によれば暴露するとか暴き出すといった意味(スラング的に(^^)
もあるとか。この辺は、日本語も英語も同じニュアンスですね(^^;
 

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  ホテルのロビーと中庭、廊下などに作品が展示してあります。  

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  正直なところ、よくこれだけ雑多のものを集めたな(*^▽^*)って、感じ。  

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  一応(笑) 簡単な作品の説明は置いてありますが、ここから何を汲み取るかはあなた次第.....
って、とこですかね(^.^)
 

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  庭にも作品が置かれています。  

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  学生寮だった建物をリノベーションしたこのホテル自体が、常設のアート展示・即売会場でもあります。共用部分だけでなく、客室にもアートが飾られ、気に入れば買い求めることもできます。  

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  なぜか喫茶コーナーがなくて、あまり長い出来なかったのが残念ですが、不思議な空間でした。  
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「動物パラダイス」in 美術館「えき」KYOTO

  9月8日は、美術館「えき」KYOTOで開催中の京都市美術館所蔵品展の第3弾、「動物パラダイス」を見てきました。  

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  改修工事で休館中の美術館に代わって、所蔵品のなかから動物に関する作品(絵画と工芸品)が展示されています。  

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  パンフレットのように、馬・犬・猫・魚などの生き物の絵が並んでいます。まあこれだけならよくある動物画展ですが、さすがに京都市美術館(笑)、作家が竹内栖鳳、(六代)清水六兵衞、山口華楊、木島櫻谷、今尾景年、皆川月華と呼び捨てにするのも失礼な(^.^) 大先生がズラリ

残暑続きで疲れた体と心を癒していただきました(*^▽^*)
16日まで。
 
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