9月11日は、西陣の散歩を兼ねて、ギャラリーかもがわの「反核・平和のための小品展」を見に行ってきました。 | ||
神宮丸太町駅から歩きはじめて、京都御所、京都府庁を通って、堀川通の堀川商店街へ。堀川出水を一筋西に入ったところにかもがわ出版社があります。 角にいけず石を置いた京町家に出版社やギャラリー・集会室などが入ってます。 |
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展示会の名称に反応(笑)される方も居られるかもしれませんが、主義主張を前面に出した作品はすくなくて、パッと見は普通の絵画サークルの発表会といった感じですね(^^) | ||
今回誘っていただいた、稲垣有香さんの作品。 お花の絵が美しいですね。 |
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左から4、5枚目はイデオロギーを主張されてます(^^) | ||
すこしシュールな絵もありました。 | ||
一番かもがわ出版らしく感じたのは、蜷川虎三元京都府知事の名言を書画色紙にされてるの。(書:柴垣一代:書、画:上田正信) 好き嫌いは別として(^^; ある年代以上の京都府民には強烈な記憶を残す首長です。コロナ禍のいま、蜷川氏が在任中ならどんな指揮をとられたか。 * |
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「京(みやこ)の国宝」展 in 京都国立博物館
京博の京(みやこ)の国宝展に会期終了一週間前になって、ようやく行ってきました。 | ||
上の看板は、梵天像(東寺蔵)と松に秋草図屏風(長谷川等伯筆:智積院蔵) コロナや仕事で、前期に予約したのがキャンセルになって、その後は、猛暑や長雨で行く気が薄れて(^^; やっと涼しくなってきたのでお出かけ。 日曜の12時過ぎに予約なしで行きましたが、拍子抜け(笑)するほどガラガラで、ストレスなしに鑑賞できました。じっくり見過ぎて逆につかれた(^.^) 普通なら最初は古代の遺物から展示が始まるところでしょうが、第1章は、「京都―文化財の都市」と題して、全国の6分の1の国指定文化財の集まる京都府で、どのように国宝制度がうまれ、保護されてきたか明治の旧国宝制度以降、昭和25年の文化財保護法制定に至る経緯が紹介されます。 ここでは、藤原道長の御堂関白記や久国銘の太刀がみどころです。 第2章は京の国宝。この展示のメインです。 絵画、工芸、彫刻、書籍、古文書、などなど 展示してあったなかでは、瓢鯰図(妙心寺退蔵院蔵)、法然上人絵巻(知恩院蔵)、風神雷神図(建仁寺蔵)、医心方(仁和寺蔵)、明月記(冷泉家蔵)などがチョー有名ですかね。 ただ、過去に一度は見たことがある文化財がほとんどで、古美術ファンにはあまりサプライズはないかも(^^; でも。伊能忠敬の伊能図の、東海・畿内・北陸の地図は初見でした。 |
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第3章は、皇室の至宝。 明治維新の混乱期に、いわゆる廃仏毀釈の嵐が吹き荒れ、貴重な仏教系文化財が失われました。しかしその混乱後に疲弊した寺社が美術品を皇室に献納して援助をうけ立ち直ったのは事実です。 三の丸尚蔵館蔵の春日権現験記絵:高階隆兼筆が見事ですね。 第4章は、今日の文化財保護。 最後は、貴重な文化財を後世に伝えるための活動が紹介されています。 文化財保護法制定のきっかけとなった、法隆寺金堂の壁画の昭和10年頃の写真原版などは貴重な資料です。 全体を通しての感想ですが、やや展示品の解説が簡素すぎるかなと思いました。専門家向けならいざ知らず(笑)、夏休みの自由研究の小学生にもわかるくらいの説明文が欲しいですね(^^) * |
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戦後京都の「色」はアメリカにあった!
京都文化博物館で小早川秋聲展に続いて「戦後京都の「色」はアメリカにあった!」という企画展を見てきました。 | ||
戦後、1945年から52年にかけての京都の姿を、進駐軍をはじめとするアメリカ人がリバーサルフィルムで撮影した写真の展示です。 名所・旧跡やお祭やイベントはもちろん、何気ない街角のスナップから終戦直後から復興期に至る京都の様子が、カラーで鮮明に記録されています。 人々の服装、街並み、店先の商品には時代を感じますし、今からすると考えられないような当時の日常生活が浮かび上がってきます。 一番衝撃的(笑)だったのは、褌すがたで、四条大橋上流の鴨川で水泳しているところ。私の子供の頃(1960年代前半)でも、出町柳の三角州では泳いだりしてましたが、さすがに四条河原での水泳は見ませんでしたね(^-^) * |
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小早川秋聲展 in 京都文化博物館
夏休み期間にはいりましたので、関西各地の美術館・博物館の夏季展示を見て歩きます。最初は、京都文化博物館から。 | ||
小早川秋聲(しゅうせい)(1885〜1974)は、鳥取県出身で、京都を中心に活躍した画家です。 副題に「旅する画家の鎮魂歌(レクイエム)」とあるように、日本国内はもとより中国を旅して東洋文化を研究し、欧米を旅して西洋文化を吸収し、戦時中は従軍画家として戦争画を多く描きます。 展示は、修行時代、旅する作家の時代、従軍画家の時代、戦後の時代と4つに分かれていますが、戦前・戦中・戦後では大きく印象が異なっています。 戦前のコーナーでは、日本国内はもとより、中国や欧米各国を見て歩いた体験に基づく楽しい紀行画集が見ものです。 戦争画のコーナーは、それまでの華やかな印象から一変します。自身の僧侶であり、陸軍予備士官でもあるという立場がそう描かせたのでしょうが、単なる戦意高揚に留まらない、戦場での兵士の生の姿を写し、戦闘の場面にもさりげなく秋草を描き込み、戦火に散った人々の鎮魂の絵も多く残しました。 戦後は、価値観の大転換や自身の健康不良のため大作を残すことは無くなったようですが、戦前に戻ったような穏やかな作品を描かれてます。前回の東京五輪の聖火ランナーを描いた記念作もありました(^.^) 京都で活躍された作家さん(お家は下鴨神社の近く)ながら失礼ながらあまり存じ上げなかったのです。今回の回顧展をみてその多彩な画業に驚きました。秋には東京へも巡回します。ご覧になることをお勧めします(^^) 9月26日まで、詳しくは京都文化博物館のHPへ * |
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ゼミ展「死ぬまで絵を描き続けるには」in Demachi
7月3日は、八瀬の叡電のイベントのあと、出町柳駅構内の精華大のサテライトスペースDemachiで、ゼミ展「死ぬまで絵を描き続けるには」をみてきました。 | ||
マンガ学部キャラクターデザインコースTADAゼミの3・4回生展です。 | ||
ゼミ展なので、個々の作品の感想は控えますが、展示のテーマについて書いてみたいと思います。 まず、タイトル自体が意味深ですね。「死ぬまでxxxするには」とは、何か哲学か宗教の命題みたいですね(^^; そこまで深く考えずとも、人間死ぬまで、学業・仕事・家庭・趣味 etc......の事柄が付いて回ります。 あまり考えすぎるとノイローゼになるかもしれません(^-^) |
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作品には、学生さんなりの抱負や提言が添えられています。若いなりによく考えてあると感心したり(^-^; やっぱ若いネ(^^)って、思ったり。 |
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20年ほど前に、精華大にマンガ学科が出来た時、「大学で漫画を教えんのか('◇')ゞ」と、話題になりました。わざわざオープンキャンパスを見に行った記憶があります。 その時も質問して、今も気になっているのですが、いわば職人技を教えられて、即戦力となる専門学校生に対して、大学教育における「マンガ」の意味とは何なんでしょう。 単に「絵が上手く描ける」だけでなく、アート以外の一般教養や専門知識を得られて、学内外のイベントで人脈を築いたり視野を広げたりする時間を取れることでしょうか。 |
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今般のコロナ禍によるリモート授業の影響も含めて、色々考えさせられました。 | ||
ともあれ、若きアーティストの未来に幸いあれ \(^^)/ * |
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