12月21日は、今年最後のミュージアム鑑賞に細見美術館の中村芳中展へ行ってきました。 | ||
|
||
細見美術館の琳派展シリーズ第21回目(芳中特集は3回目)になります。芳中はタイトルにもあるように今から200年余り前の江戸時代中期から後期に主に大阪で活躍した絵師です。琳派の系譜では酒井抱一と活躍の時代が重なるそうです。 | ||
|
||
芳中は、琳派の得意技である「たらしこみ技法」-色を塗ってまだ乾かないうちに他の色をたらし、そのにじみによって独特の色彩効果を出すーを効果的に使って、ぼんやりとした柔らかで、親しみのある絵をたくさん残しています。 絵の本体だけでなく、署名や印章までたらしてあるのも面白いです。 |
||
|
||
最近、人気急上昇中(笑) なのが、この仔犬の絵をはじめとする動物画。まさに「Kawaii Rinpa!」ですね。 小さな子供さんを抱いたお母さんが見にこられてましたが、この絵や大津絵の鬼の念仏などをみて子供さんが「アー」とか「キャー」とか嬉しがっているのが微笑ましかったです。しかも風景画や人物画には反応なし。子供は正直です(^^♪ |
||
|
||
大きな屏風絵や襖絵も残しています。「梅に鶯」ではなく「小鳩」なのも、芳中一流のユーモアなんでしょうか(^.^) 他にも、指頭画といって、指先をはじめ絵筆以外のもの(酒杯や卵の殻など)で、酒席や俳諧の席で即興で描いた絵がたくさんあります。 やっぱり「芸」を悦ぶ大阪人らしいですね(^^♪ |
||
|
||
管理人が一番気に入ったのは、この六歌仙絵。後ろ向きの人物の狩衣や袈裟がとくにめだちますが衣服が栗か饅頭(^-^; のように略されて描かれているのが面白いです。 この絵のハガキか複製画があれば買いたかったけど、無かったので、図書館で芳中の画集を予約しました。年末年始はこれ見て楽しみます(^^♪ |
||
(前の記事) | (夜の神泉苑) | |
(次の記事) | (2人展「Oliver」) | |
読んでいただいてありがとう! (TOP記事へ) | ||
(当ブログは、2019年5月24日より「ココログ」より載せ替えました。 ココログの記事は【こちらで読めます】) |