8月2日は京都市内のギャラリー巡り、3か所で作品を見れました。 ひとつ目は、三条神宮道のKUNST ARZTさんへ。 |
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大石茉莉香さんの個展「ラクリモーサ」をやってます。 大石さんは、若手の現代美術作家さんですが、なかなか過激(笑)な演出で知られているので、ちょっと敬遠していたのですが、先週に志村佳苗さんの個展を見た時に、「次週もどうぞ(^^)/」とオーナーさんに勧められてやってきた次第(笑) 個展のタイトルでもあり、メインの展示でもある「ラクリモーサ」とは、モーツァルトのレクイエム(鎮魂曲)であり遺作でもあります。モーツァルトはこの曲の最初の数小節だけ書いて亡くなります。残りは弟子が補作して完成させました。 会場には、壊れたテレビ(画像が歪んだり、サイケデリックな線画になる)、楽譜を写したガラス板(割られてひびが入っている)、スピーカーなどが置かれています。 テレビで合唱団の歌う鎮魂曲が流れますが、突然プツリと途切れます。画像はそのまま続きます。無音になることで、鑑賞者は、作曲家の死を意識することができます。 そのほか、モーツァルトの肖像に生の花を貼り付けて放置し、花が枯れて乾燥すると、絵の具が花に吸い取られる。 という、生と死が融合というか凝縮した作品。 埋葬式の写真をおおきなバットのような容器に貼って、天井からポタリ・ポタリと水が落ちてくるインスタレーション。 そこへ作家さんから花を受け取って、まさに死者に捧げるように水に浮かべることで作品に参加できます。 他の展示でも書きましたが、最近はコロナ禍もあって、非常に死が身近に感じられ、更に3密防止のため死者を看取ったり、見送ったりも出来ない事態が起こっています。 この作家さんは、以前から「消滅」とか「破壊」とかに美を見出して作品を作られてきましたが、まさに時代が追い付いてきたというべきでしょうか(*´Д`) * |
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