9月最初の土曜日の5日は、京都文化博物館へ。 各階で、色んな展示や催しをやってます。 |
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4階は、池大雅展です。文博ではおなじみの展示ですが、今回は「大雅をめぐる文人たちの交流」と副題がついて、4章に分けて展示されています。 江戸中期の京都画壇では、大雅と並んで与謝蕪村、伊藤若冲、円山応挙の名が上がりますが、華麗でダイナミックな絵を描いた若冲や、円山派を開き、現代日本画にまで系譜を残す応挙に比べて、地味な(失礼)文人画家といわれる大雅や蕪村はやや人気薄かも(^^; でも、3歳にして書を物にし、7歳で宇治の万福寺の僧に「神童」と言わしめ、長じて「万巻の書を読み万里の路を行く」を信条として、多くの本を読み、日本全国を走破した知識と体験に裏打ちされた絵は、心を打ちますね。 |
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高士訪隠図屏風(クリックすると拡大します) 高士が湖のほとりの隠者を訪ねて、お茶の時間を楽しんでいる絵です。庵の前は静かな水面、入り口に橋が架かっています。奥は竹林から高山に続く深い森のようです。 江戸時代の知識人が理想とした、中華の情景なんでしょうね。 |
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3階は木島櫻谷展です。 櫻谷は、明治から大正の京都画壇で活躍した日本画家で、「大正の呉春」「最後の四条派」と称えられた名手ですが、戦後はなぜか忘れられてしまい、数年前に大規模な回顧展が開かれて以来、また人気が出つつあります。 櫻谷は、動物画を好んで描いています。展示品にも犬、虎、孔雀、鷹,鷺、百舌、雀、牛などなど、まるで動物園の写生大会ですね(笑) 今回は出てませんが、ライオンを描いた大きな屏風が印象に残ってます。(下の絵) |
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次回は、3階の展示です。 * |
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