9月最初の土曜日の5日は、京都文化博物館へ。 各階で、色んな展示や催しをやってます。 3階の総合展示では、皆川月華・泰蔵展と陽明文庫展10を見ます。 |
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皆川月華・泰三父子は、京都の染色家です。でもファッションやインテリア関係の方を除いてあまり名を知られていないかもしれませんね。 でも、祇園祭の山鉾を飾る前掛や胴掛、見送などと呼ばれる見事な装飾品は、ご存知でしょう。その懸装品を作られたのが、このお二人と聞けば、「へぇー」ってなりますよね(^^) 上の写真は、皆川月華の「双鶏」(1963年)という作品ですが、闘鶏をモチーフに描かれています。 戦う2羽の軍鶏を、幾何学模様をバックに染め出しています。目の前で見ると絵画や版画よりも盛り上がりがあり戦う鳥が今にも飛び出してきそうな迫力感があります。 |
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こちらは、 皆川泰蔵の「ヒワ旅情・中央アジア」(1990年)です。 シルクロードに取材したようなエキゾチックな画風は、祇園祭の懸装品にも見られます。 モスクや尖塔の立ち並ぶ異国の空をツルかコウノトリが舞っています。鶴とみて、「和」をイメージをするのは管理人だけでしょうか。 |
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展示の最後は、「陽明文庫の名宝10」です。 今回は、目録をみるとほとんど古文書ばかりで「だいぶん見たしパスしょーかなぁ(^^;」って、思いながら展示室に入ると、いきなり国宝「御堂関白記」の藤原道長の自筆本が (;^ω^) それも、長保元年(999)11月1日、彰子中宮が一条天皇の後宮に入内して、のちに「この世をば わが世とぞ思ふ・・・」と詠んだとされる人生の頂点への大きな足掛かりを築いた日の日記が目の前に。 前に、京博の国宝展かなにかで見てますが、その時は押すな押すなの盛況で、チラッとしか見えず、感動も何もありませんでした。今回は会場を貸切状態(笑)で、道長の筆跡(失礼ながらそんなに達筆とも思えない)まで見て取れます。 紫式部日記や源氏物語の世界が1000年の時空を超えて迫ってきて感動しました(^^) さすがに藤原北家の嫡流を伝える近衛家の名宝は格が違いますね(笑) * |
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