ピンぼけブログ館II

京都人のおじさんです。仕事場は大阪船場。近所をブラブラ歩きながら、写真を撮ったり、お寺や神社に参ったり、ギャラリーをのぞいたりしてます。余り飛び回れなくなりましたが、鉄ちゃんでもあります。 よろしくお願いします。地元の叡山電車の写真をメインとした鉄道の話、京都・大阪とその近郊のお散歩やギャラリー巡りの感想、ちょっと遠出できたときの旅行記、などなど、なんでもありの雑文などをぐだくだと.... (by なかっちょ from Kyoto)

船越菫個展「アーキタイプの露光面」in SUNABAギャラリー

  散歩の途中ですが、大阪のギャラリー巡りを一回いれます。
6月8日は、会社帰りにSUNABAギャラリーに寄ってきました。
 

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  船越菫さんの個展「アーキタイプの露光面」をやってます。

船越さんは去年の秋のグループ展で、2・3点作品をみせてもらって「作家さんの見た情景を一旦記憶のメモリーに閉じ込めて、ふたたび暈しを多用して再構成したものです。」という説明を聞いて、

「パッと見には、なにが描かれているのかわかりにくいけれど、じっと見ていると対象が浮かび上がる。」と、感想を書いています。
 

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  今回も、同様の作風の絵が並んでいます。抽象画ですが、写真撮影に例えると理解しやすいです(^.^)
まずカメラの絞りを絞り込んでファインダーの隅々までピントを合わせて、構図もビシッと決めてから、おもむろに絞りを開放してわざとぼかしてシャッターを切る。
見た目は、筆のおもむくままにラフに書き散らしたようにも見えますが、非常に計算された理知的な作品と感じました。
 

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  抽象画の場合はままありますが、作品にキャプションが添えてないので、いちいちカウンターの作品一覧までタイトルを確認に行くのですが、作品だけをみて自分なりにタイトルや内容を考えて、それを作家さんの想いと答え合わせするみたいで、面白いです(^.^)  

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  ここまで来ると、もう説明なしでは理解不能ですが、解るのではなく感じる絵ですね。  

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  この連作も、左から3枚目までみて「もみじ」とわかって、順に「桜花」「新緑」「紅葉」「雪枝」と四季図であるとわかりました。

何かクイズを解いているみたいで、楽しい展示でした(^.^)
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