10月から走り出した、こもれびギャラリー「短歌詠電」ですが、12日の夜になってやっと空いた電車に乗合すことができました。 | ||
『京都精華大学のデザイン学部ビジュアルデザイン学科3年生が、“ことばの表現”を学ぶ授業「ことばデザイン」で制作したポスター作品の展示です。 歌人から指導を受け、伝統文化に触れながら、京都をテーマに短歌を詠んだ歌にビジュアルデザインを加えて、視覚的にも楽しめるポスター表現となっています。』 と、コンセプトが書かれています。 味読(笑)してもらうために、余計な解釈はいれず、ポスターのテキストのみを書き写していきます。 |
||
ええとこ
私たちは、京都精華大学ビジュアルデザイン学科の学生です。 |
||
何者になってみたくて空想に飛んであの子はサントラを聴く (市原駅) | ||
(左) おじいちゃんとおばあちゃんは永遠の旅人 鳩の羽音に手水の音に (八幡前駅) (右) 網を持ち何かを探してはしゃぐ君なにかがなんでもよかった時代 (宝ケ池駅) |
||
(左) ラーメンとマスクは似合うすっぴんでにんにくを増せ日曜の夜 (一乗寺駅) (右) 軒先の二人が覗く虫かごはカブトムシがいるのかいたのか (元田中駅) |
||
(左) あっというまね 八十四の石段となぜか愛しい君の膝裏 (貴船口駅)
|
||
(左) 「かわせみ」のわとせが抜けて神になるコーヒーショップを小さく拝む (元田中駅) (右) ツバメに巣をつくらぬように乞う君は物を手放すつらさを知る人 (岩倉駅) |
||
(左) 川沿いに咲く花みたいになりたいそしたらきっと、つよくなれるよ (一乗寺駅) (右) これは夢 花と絵画の溶ける色 エンドロールは紅茶を添えて (八瀬比叡山口駅) |
||
(左) まん丸のアイスのふたが金メダルだから明日も頑張れるのだ (京都精華大前) (右) 火星から光年駆けて風は呼ぶ彷徨う蜻蛉を隅で見つけた (三宅八幡駅) |
||
(左) 木漏れ日の染みこむ庭に心中の魚はやおら水面を仰ぐ (三宅八幡駅) (右) 降りてくる枯葉にときめき揺れる目が止まった先で控えめな音 (宝ケ池駅) |
||
(左) 石の鳥居ぶつからぬようにくぐるとき蟻と目が合う「君も参拝?」 (市原駅) (右) 君の読む本のページはめくる度違う色の光を纏う (木野駅) |
||
虹彩がのんだ色彩 そこだけは見られない如来の後頭部 (三宅八幡駅) | ||
「詠電短歌」いかがでしたか。心に響く歌はありましたか。 私は「石の鳥居で蟻に声をかける歌」が目の付け所が若者らしくてイイな(^^) * |
||
(前の記事) | (「動く山」) | |
(次の記事) | (こんにちは京都市電展(上級編) | |
読んでいただいてありがとう! | ||
(TOP記事へ) |