ピンぼけブログ館II

京都人のおじさんです。仕事場は大阪船場。近所をブラブラ歩きながら、写真を撮ったり、お寺や神社に参ったり、ギャラリーをのぞいたりしてます。余り飛び回れなくなりましたが、鉄ちゃんでもあります。 よろしくお願いします。地元の叡山電車の写真をメインとした鉄道の話、京都・大阪とその近郊のお散歩やギャラリー巡りの感想、ちょっと遠出できたときの旅行記、などなど、なんでもありの雑文などをぐだくだと.... (by なかっちょ from Kyoto)

「虫めづる日本の美」細見美術館、「発見された日本の風景」近代美術館

  10月31日は、岡崎公園の美術館巡り。細見美術館と近代美術館に入ってみました。  
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細見美術館では、バカの壁で有名な養老孟子教授の監修という「虫めづる日本の美」展をやってます。養老先生は昆虫採集が趣味なんですね。知りませんでしたが(^^;

そんな虫博士と細見コレクションとのコラボを楽しみに入館します。

第1展示室にはいると、養老コレクション(笑)の昆虫標本がいっぱい。微細な生物を顕微鏡写真であらゆる角度から撮影して再構成し立体映像化した写真や、昆虫が折りたたんだ羽を一瞬で開いて飛び立つ様子をコンピュータで分析して機械に置き換えた人造甲虫なども展示されてて、
「あれ? 間違って昆虫館か科学館に入ったかな(^^; 」って感じ。

でも、第2・第3展示しつは、普通の美術品が並んでます。
これも養老先生の見立てによるものらしく、昆虫をモチーフにした作品はもちろん、花鳥図にさりげなく描いてある虫を特定して解説してあるのが面白いですね。

昔のひとは、虫の音をきくのはもちろん、虫の生態にまで興味をもって接してたんですね(^^♪

 

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  続いて、近代美術館の「発見された日本の風景」展へ
副題に「美しかりし明治への旅ー外から見る/外へ見せるー」とります。

明治時代の日本を主題に、それまでの浮世絵や南画といった日本の従来の画法ではなく、新たにもたらされた洋画(油彩・水彩・鉛筆画)で記録として描いた、あるいは外国へ紹介するために描いた絵が集められています。
 

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  100から150年まえの風景・風物ですが、風景を描いた絵は、今でもちょっと郊外にいけばどこでも見られるような景色に見えます。
対して、人物や風俗を描いた絵は、今からみるととんでもなく古臭く、まるで江戸の時代劇を見ているよう(笑)な感じです。
 

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  コレクション展でも「明治・大正時代の日本画」「明治の工芸」「明治の光景」などの特集をやっており、いろんなジャンルの明治時代の美術に触れられたひと時でした。
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