ピンぼけブログ館II

京都人のおじさんです。仕事場は大阪船場。近所をブラブラ歩きながら、写真を撮ったり、お寺や神社に参ったり、ギャラリーをのぞいたりしてます。余り飛び回れなくなりましたが、鉄ちゃんでもあります。 よろしくお願いします。地元の叡山電車の写真をメインとした鉄道の話、京都・大阪とその近郊のお散歩やギャラリー巡りの感想、ちょっと遠出できたときの旅行記、などなど、なんでもありの雑文などをぐだくだと.... (by なかっちょ from Kyoto)

京都府新鋭選抜展2022 in 文博(その1)

  2月4日は、京都と大阪のギャラリー巡り。
最初は、京都文化博物館京都府新鋭選抜展2022をみます。
 

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  今年は、42名の若手作家さんが推薦されて出展されてます。京都画壇の登龍門のひとつといわれ、ここで入賞できれば一人前のアーティストとして認められたといったところでしょうか(^^)  

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  最優秀賞 藤井 俊治「ダークルーム」
パッと見は、幾何学模様と流れる滝の向こうにお花や人形が隠れている..... って、感じですが、近づくとモチーフが浮かび上がってきます。
タイトルの「暗い部屋」とは真逆の(笑)  "○○を探せ!" みたいに楽しめます。
 

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  優秀賞 松谷 博子「everlasting」
大作の木版画です。タイトルは「永遠」とかいう意味ですが、見る方は、あまりこだわらなくても良いのかも(^.^)
モチーフの形状から、ゆうゆう泳ぐサメをイメージしました。
 

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  京都新聞賞 長谷川 由貴「The Spectrum of Species」
明るく楽しい絵ですね。トロピカルな観葉植物と見慣れたアジサイやパンジーにみえるお花が並んでいます。植物園の温室に迷い込んだよう(笑)
 

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  日本経済新聞社京都支社賞 松本 央「綴られる世界」
綴られる世界とは、レース編みのこと。1本の糸が編み込まれて模様をつくるように、作家自身も世の中とつながっていることを表現されています。
 

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  山下 茜里 「beyond the skin」
染色(蝋染め)作品です。グロテスクな一つ目の怪人が押し固まっています。この作家さんは、皮膚さえもノイズと捉え、皮膚を剥がされたような人体表現を通して、ヒトの本質を追究されているそうです。
 

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  札本 彩子「Pavlov's dog」
タイトルは「パブロフの犬」\(^o^)/
これだけレモンや梅干しを見せられたら........
 

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  森山 佐紀「草地(絵のふりをした壺)」
正倉院御物のパロディにも見えますが(笑) 3次元と2次元のはざま(^.^) のような表現が面白いですね。
 

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  川瀬 理央「刻」
先ずこの細かい造形に目を奪われますね。樹木の枝ぶりをイメージしているのでしょうか。実用性は別として、陶器として菓子皿の形をちゃんと保っているところも素敵です。絵皿の模様の部分だけ粘土を残すと、こうなるのかな(^-^;

(その2に続く)
 
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