ピンぼけブログ館II

京都人のおじさんです。仕事場は大阪船場。近所をブラブラ歩きながら、写真を撮ったり、お寺や神社に参ったり、ギャラリーをのぞいたりしてます。余り飛び回れなくなりましたが、鉄ちゃんでもあります。 よろしくお願いします。地元の叡山電車の写真をメインとした鉄道の話、京都・大阪とその近郊のお散歩やギャラリー巡りの感想、ちょっと遠出できたときの旅行記、などなど、なんでもありの雑文などをぐだくだと.... (by なかっちょ from Kyoto)

安藤朱里 個展「密やかな熱」in SUNABAギャラリー

  7月26日は京都と大阪でギャラリー巡り、
京セラ美術館の次は、大阪のSUNABAギャラリーへ。
 

  安藤朱里さんの個展、「密やかな熱」をみせてもらいます。
今までもグループ展でみせていただいて「上手いなぁ」と感心しておりましたが、個展でまとまった数の作品を見れるとあって楽しみにいきました。
 

  半分あまりが絹本の日本画で、残りは水彩画です。画題は美人画  

  カウンター前の最初の一枚。「予感」
やや横顔で描かれた女性像に、バックのカラフルな幾何学模様が映えます。
髪の毛や服の織目まで丁寧に描きこまれてます。
 

  左から「籠鳥恋雲」「流光」「黎明」

左の絵なんか、ゾクッとするような妖艶さですね。中と右のイラスト風のあえて平板な表現にされているのもいいです。
 

  「淡雪」
雪女の伝説が頭に浮かびますね。こんな美女なら仮に魔物だとしても魅入られてみたいです(^.^)
 

  「追慕」
奥の壁を飾る少し大きな絵です。
喪に服し、先だった愛する人を想い出しているのでしょうか。
 

  左から「薄明」「恋衣」「紅涙」、水彩画です。
この作家さんは、漫画家から作家活動を始められたので、パッと見には、イラスト的な平板さを感じますが、よく見るとちりめん紙にぼかしやたらし込みなど、水墨画の画法が感じられて、凝った絵です(^.^)
 

  私が見に行った時点で、一枚を残してすべての作品がお迎えされていました。
常連の作家さんでも個展で全部売り切れるのは珍しいです。この作家さんの人気のほどがわかりますね。
次回の展示では、わたしも一枚はお迎えしたいです(^^)
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