ピンぼけブログ館II

京都人のおじさんです。仕事場は大阪船場。近所をブラブラ歩きながら、写真を撮ったり、お寺や神社に参ったり、ギャラリーをのぞいたりしてます。余り飛び回れなくなりましたが、鉄ちゃんでもあります。 よろしくお願いします。地元の叡山電車の写真をメインとした鉄道の話、京都・大阪とその近郊のお散歩やギャラリー巡りの感想、ちょっと遠出できたときの旅行記、などなど、なんでもありの雑文などをぐだくだと.... (by なかっちょ from Kyoto)

芭蕉と蕪村と若冲展 in 福田美術館&嵐山文華館

  11月18日に高雄から嵐山までハイキングしてきました。
清滝から試峠を越え、観光客をかき分ける(笑)ように嵯峨野を通過して、渡月橋の手前まできました。
 

  保津川に向かって立つ、福田美術館と嵐山文華館では共同展示として「芭蕉と蕪村と若冲」をやってます。  

  福田美術館の展示風景。
手前は蕪村の「茶筵酒宴図屏風」
解説に寄れば、非常に高価な絹地や絵の具が使われているそう。豪商の奥座敷を飾ったのでしょうか(^.^)
 

  若冲の「伏見人形図」
いま流行のカワイイ(#^.^#) 若冲です。軍配を持った布袋さんが7人ならんでます。ひとり七福神(^^;
 

  そして、今回の目玉展示の芭蕉自筆(文と絵)の「野ざらし紀行絵巻」です。
(1) 野ざらしを心に風のしむ身哉

1684(貞享元)年4月江戸を出発した芭蕉は、東海道伊勢神宮に向かい、関西・中京を巡り、久しぶりに故郷伊賀上野で年越しし、中仙道経由で江戸に戻るまでの紀行文です。
全巻が広げられて展示されています。
 

  (37) 山路来て何やらゆかしすみれ草
京都から大津に向かう山道(逢坂山でしょうか)で詠まれた有名な句ですね。
 

  蕪村の「芭蕉翁」図
もの云えば唇寒し秋風

これまた有名な句が添えられています。芭蕉座右の銘だそうです(^^)
 

  秋の日が錦秋の嵐山と保津川を照らすなかを、文華館に移動します。徒歩5分もかかりません。  

  文華館の展示風景。大広間の回りに展示スペースがありゆったりと見て回れます。
保津川と嵐山を望む休憩スペースもあり、散歩の疲れを癒すのにも最適(*^^*)
 

  蕪村による「奥の細道図巻」の模写「旅立ち」の冒頭部分。

了川という人物が写したものですが、原図を忠実に再現しているそうです。
 

  「旅立ち」の最後の部分、千住から奥州に向かう芭蕉曾良を弟子たちが見送ります。  

  那須野」
かさねとは八重撫子の名なるべし 曾良

高校生のときに初めて買った奥の細道の文庫本の表紙が、この那須野の絵になっており、管理人には好きな場面です。

 

  呉春の「赤鬼画賛」です。

大徳寺418世住職の宙宝宋宇という高僧が金泥で賛を書いています。
 

  この美術館は、もと百人一首ミュージアムだった関係か、百人一首の顔出しがありました(^^)
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