ピンぼけブログ館II

京都人のおじさんです。仕事場は大阪船場。近所をブラブラ歩きながら、写真を撮ったり、お寺や神社に参ったり、ギャラリーをのぞいたりしてます。余り飛び回れなくなりましたが、鉄ちゃんでもあります。 よろしくお願いします。地元の叡山電車の写真をメインとした鉄道の話、京都・大阪とその近郊のお散歩やギャラリー巡りの感想、ちょっと遠出できたときの旅行記、などなど、なんでもありの雑文などをぐだくだと.... (by なかっちょ from Kyoto)

真如堂の涅槃会 2024

  3月15日は涅槃会。お釈迦さまが亡くなられた日とされます。(新暦・旧暦の2月15日に法要がある寺もあり)  

  泉涌寺に続いて、真如堂の涅槃図も見てきました。15日は混雑するので、特別公開最終日の17日に参拝。
(写真は1月の雪の日の撮影)

本堂の内陣に掲げられた涅槃図。
僧厭求や海北友賢らにより宝永六年(1706年)に作成された絵図ですが、達筆でまさにお釈迦の入滅に立ち会わせていただいたかのようです。いつまでも眺めていたい一幅です。

生類は127種も描き込まれ日本一とされます。猫や海川の魚介類まで描かれているのも珍しいです。
 

  本堂から長い渡り廊下を通って、書院に入ります。  

  入口には、天然石をくり抜いた手水鉢。
かたわらにいるのは、タヌキでしょうか(^.^)
 

  座敷に向かって「涅槃の庭」が広がります。
大文字山を借景に、北枕で横たわる釈迦のまわりを弟子や鳥獣が取り囲む様子を表しています。
 

  庭の入り口ちかくにたつ燈明寺燈籠。鎌倉時代の作で、もと山城国加茂の燈明寺にあったものが変遷を経て、昭和60年に真如堂に移築されたそうです。  

  奥は「隨縁の庭」
平成22年(2010)に昭和を代表する作庭家の重盛三玲氏の孫の重盛千青氏の設計で作られました。幾何学模様に、各種の岩石や木や苔を配した、モダーンな造りです。
 

  これも3月9日の撮影ですが、日の暮れがようやく遅くなって、午後5時半ごろに夕日が三重塔の向こうに沈みます。

西方浄土を感ずる一瞬です。*
 

  涅槃会にお参りすると、「花供曽」というお菓子をいただけます。
黒砂糖まぶしのあられですが、素朴な味がしました(^^)
*
 
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