ピンぼけブログ館II

京都人のおじさんです。仕事場は大阪船場。近所をブラブラ歩きながら、写真を撮ったり、お寺や神社に参ったり、ギャラリーをのぞいたりしてます。余り飛び回れなくなりましたが、鉄ちゃんでもあります。 よろしくお願いします。地元の叡山電車の写真をメインとした鉄道の話、京都・大阪とその近郊のお散歩やギャラリー巡りの感想、ちょっと遠出できたときの旅行記、などなど、なんでもありの雑文などをぐだくだと.... (by なかっちょ from Kyoto)

藤白針子「やがて、白に染まる」・迷蟻きゆ 「溜め息の真珠」

  日付が前後しますが、8月5日は会社帰りにイロリムラさんに寄ってきました。
この日は、たくさんの展示が見れたのですが3つ紹介します。
 

  二つ目は、藤白針子さんの活動10周年記念展「やがて 白に染まる」です。  

  描かれた人物の多くが白髪で表現されているのと、白を生かしたモチーフの配置からタイトルをつけられたよう。  

  すこしカラフルな作品。  

  展示されているのは近作が多いです。決して悪い意味じゃないですが、はじめて作品を拝見した2015年ごろの印象と全然かわっていないのが嬉しいです(^.^)  

  ミニ原画たち、空いているところはお迎えされていったんですかね。  

  最後は迷蟻きゆさんの個展「溜め息の真珠」です。
他の展示とグッと変わって、耽美な世界です。
この方も活動10周年だそうです。おめでとうございます!
 

  ちょっと写真写りが悪いですが(^^; 
全体がなにか消え入りそうにぼかして描かれているなかで、そこだけがハッキリと、しかもなにか思い詰めたような、考え事に耽るような顏。独特の世界観を感じますね。
 

  奥に置かれたこの人形が印象的でした。
『無垢で清らかな存在も、穢され錆ついて行き、たくさんのものをこぼれ落とし、ただ救いを求めて涙を流すしかない。孵化する前にはもう戻れないのです。』
と、コメントがついています。
 

  「我に光を」と叫ぶ、モチーフはよく見ますが、これほど凄まじい表現も珍しいかも(;^ω^)  

  不思議というか普段あまり見慣れない表現なので最初は戸惑ってしまいますが、じっくり拝見すると完全ではないにしても作家さんの世界を理解することができました。  

  美しいけれど虚空を見つめるような焦点の定まらぬ顔つきの人形。
この日も蒸し暑かったですけど、何か背筋がヒンヤリする不思議な印象を感じます。

おじさん的には見慣れない(笑) 作品ばかりでしたが、さすがにベテランの域に達した作家さんの信念を感じる作品は、心を打ちますね。
これからのご活躍をお祈りしています。
*
 
(前の記事) (鼎ニーナ個展)  
(次の記事) (18きっぷで南紀の旅その1)  
読んでいただいてありがとう! 
(TOP記事へ)