ピンぼけブログ館II

京都人のおじさんです。仕事場は大阪船場。近所をブラブラ歩きながら、写真を撮ったり、お寺や神社に参ったり、ギャラリーをのぞいたりしてます。余り飛び回れなくなりましたが、鉄ちゃんでもあります。 よろしくお願いします。地元の叡山電車の写真をメインとした鉄道の話、京都・大阪とその近郊のお散歩やギャラリー巡りの感想、ちょっと遠出できたときの旅行記、などなど、なんでもありの雑文などをぐだくだと.... (by なかっちょ from Kyoto)

武蔵野美術大学 校友会大阪支部展 at 江之子島文芸センター

  7月12日は、江之子島文芸センターに武蔵野美術大学校友会大阪支部展を見にいってきました。  

  テーマは「synergy -相乗効果-」
若い学生さんのフレッシュな作品もいいですが、社会人経験の豊かなOB・OGのみなさんの展示は、おじさん世代(笑)には、スッと受け入れられますね。

目に留まった何枚かを紹介します。
 

  まずは誘っていただいた古賀奈津美(作家名:七篠奈津美)さんの作品「金星」

大胆な構図の抽象画ですね。夜明けの白む空、夕闇せまる空に浮かぶ明星のイメージでしょうか?
 

  増田佐和子さんの作品「四季の風」
2枚のパネルがすこしずらして並べられているのが面白いですね。ラッパを吹く天使に目が行きますが、地上には四季の情景が描き分けられています。
 

  土井智子さんの作品「流転」
寒色系を使いながら温かみも感じられる絵です。
うねるような曲線が、止まるところを知らず、時代とともに変わっていく世相を表しているのでしょうか。
 

  小林千重子さんの作品「瞬間」
こちらは、咲き誇る花の一瞬の輝きを切り取っておられます。
裏に「花の色は.......」と詠まれた小野小町の和歌を感じました。
 

  柳瀬奈緒美さんの作品「蔦とおうまちゃん」
シンプルな筆ですが、題名に惹かれました(^.^)
 

  鈴木浩世さんの作品「記憶と幻想」
どちらも抽象的な表現ですが、脳細胞の中に記憶が粒々になって蓄えられており、その集まり方によって理知的にも瞑想的にも見えてくるのですね。
 

  大年弘子さんの作品「哀しみの向日葵畑」
半世紀前(1970)にヒットした映画に着想を得た作品でしょうか。
『ひまわり畑の下にはたくさんの兵士や農民が埋まっている』と解説にあります。
 

  滝川武和さんの作品「私は雑草 踏まれても耐えて輝くの・・・(No2)」
タイトルを読まないと、「夏草に鳴く虫の音」を描いたほのぼのとした印象を受けそうですね(^.^)
草陰に光るのは、踏まれた虫の眼、あるいは虐げられた人間の恨む目かもしれません(>_<)
 

  最後は、安永康世さんの作品「膜」
「写真は白黒で撮ってください」と注意書きがあるので、モノクロで載せます。作品自体は青緑と茶色のベースに白い筋が見数に入っています。
残雪の頂を航空写真で撮ったようにも見えますね(^-^;
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