ピンぼけブログ館II

京都人のおじさんです。仕事場は大阪船場。近所をブラブラ歩きながら、写真を撮ったり、お寺や神社に参ったり、ギャラリーをのぞいたりしてます。余り飛び回れなくなりましたが、鉄ちゃんでもあります。 よろしくお願いします。地元の叡山電車の写真をメインとした鉄道の話、京都・大阪とその近郊のお散歩やギャラリー巡りの感想、ちょっと遠出できたときの旅行記、などなど、なんでもありの雑文などをぐだくだと.... (by なかっちょ from Kyoto)

勝木有香個展『HOPPING STAGE』in KUNST ARZT

  9月になりましたが、もう少し8月の話題を載せます。
8月27日は、KUNST ARZT で、勝木有香さんの個展「HOPPING STAGE」を見てきました。
 

  「動き」をテーマに斬新な版画作品を発表される作家さんですが、今回はかなり作風を変えられたようなので、楽しみに見に行きました。  

  "SWOOSH(window)1-10"
手前の展示室の壁3面に並べられた10枚の連作です。(画像をクリックすると少し拡大します)
あるアニメのいち場面の動かない背景をベースとして印刷し、そこへ動くもの(雲・水・風・空など)を色彩あるいはイメージで表現してあります。
 

  作家さんの説明では「走る電車の窓から風景を見た時、遠くの景色はほとんど動かず、近くの建物などはどんどん流れていきますね。そんなイメージです。」とのこと。

実際の絵の前を歩いてみるか、首を動かしてグル〜っと見渡すと、作家さんの意図がわかります(^.^)
 

  "Happy humans 1-4"
これもアニメから素材を取ってますが、ある場面の数コマを今度はレイヤーを重ねるように多重印刷したような作品です。
 

  動かないものは重なって濃く印刷されたり、動き物はブレたり、滲んだり、かすれたりと、普通の印刷物なら「あちゃ~(>_<)」と叫ぶところを、逆手にとって、面白い作品にされてます。  

  "YELLOW MARCH"
スカートがずり落ちるのを上げては、また下がるをループ状に繰り返した作品。

北斎漫画の1枚が頭に浮かびました(^.^)

 

  "SWOOSH 1" (右上)
10枚ものを作成する過程で、アニメの動きをトレースした作品。どこに使われたか探してみるのも楽しいかも(^^♪
 

  続いて、六甲山サイレンスリゾート(旧六甲山ホテル)で、11月まで展示があるそうです。涼しくなった頃にいってみたいですね。詳しくはCANDYBAR Galleryへ

https://www.instagram.com/candybargallery/
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18きっぷ山陽線の旅(その2)

  8月24日は、18きっぷの旅の3回目で今度は山陽線沿線に出かけます。
岡山駅まできました。30分ほど待ち時間があるので、駅前で岡軌を撮影。
 

  連接車の9200形 1101号が発車が発車していきます。岡山城リニューアルのラッピングになってます。  

  前後で、金と黒のカラーをコンバージョンしてますね。  
  チャンギントン電車も来ました。特に時間を調べてたわけではないので、ラッキーです(^^♪  
  発車までしばらく待機です。その間に、  

  大手まんじゅう号とも並んでくれました。これぞ岡山電軌\(^o^)/  

  平日とはいえ、夏休み期間中なので家族連れが嬉しそうに乗り込んでいきました(^^)*  

  実質20数分で、かなりの釣もの(笑) のあった岡軌に大満足で、11:10 岡山発、倉敷、笠岡、福山と過ぎて尾道に近づきます。車窓には須磨・明石以来ひさしぶりに海が見えてきました。  

  まるで川のようですが、尾道水道です。造船所がみえる対岸は向島  

  尾道大橋の下をくぐります。坂の多い街並みや千光寺のロープウェイが見えて途中下車したくなりますが、時間の都合でパス(>_<)  

  向島因島をむすぶ因島大橋  

  芸予諸島の多島美は絶景ですね。今にも降りそうな空がチョット残念ですが(^.^)  

  12:40 糸崎着、ここで岩国行きの227系レッドウイングに乗換です。

この日の朝方、西条駅付近で人身事故があって、ダイヤが乱れていて予定変更もあるかも(>_<) と思ってましたが、すでにダイヤは平常に戻ってました。

ただ抑止されてた貨物列車が順次に運転を再開したようで、貨物時刻表に載ってない上り列車と次々にすれ違いました。
通過するEF210-325牽引の列車は1053レ 越谷タ発博多タ行きのようです。
 

  14:13 無事に広島駅に着きました。広電を写すためもう2駅西の横川まで乗り越します。

※ 京都のギャラリー巡りを一回入れて、広電に続きます
*
 
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18きっぷ山陽線の旅(その1)

  8月24日は、18きっぷの旅の3回目で今度は山陽線沿線に出かけます。  

  座席確保のため 7:06 山科駅から姫路行きの新快速に乗車。神戸を過ぎるまではウトウトして睡眠時間を確保(笑)
須磨を過ぎるあたりで目を覚まして、明石海峡から播州平野をながめながら 8:50 姫路着。
 

  姫路駅といえば、まねきの黄色い駅そば。上り線ホームはキハ58系?を模したような店舗になってます(^^)  

  ここから 9:09 播州赤穂行きに乗り、相生で 9:32 岡山行きに乗換て船坂越えにかかります。
左は山陽線の115系、右は赤穂線の113系(相生駅
 

  岡山地区の電車は黄色一色、車内は転換クロスに取り替えられて座り心地はいいですが、窓割と座席が一致してないところが多くて、写真が撮りにくい(^-^)

姫路~岡山間は列車本数が少なくて、18きっぷに時期は混雑することが多いですが、今回はコロナの影響かほぼ全員着席できました。
上郡で、智頭急線に乗り換える人が降りて、和気あたりからは地元の人も乗ってきて、それなりの乗車率で 10:38 岡山着です。
 

  岡山で30分ほど待ち時間があるので、駅前で岡電を撮影します。
写真は、形式番号順に並び変えてます。
 

  7100形 7101号 猫駅長のたまを描いた「たま電車」になってたこともありますが、今は広告電車ですね。  

  7300形 7302号 これがホントのブルーリボン(賞)電車ですね(笑)  

  7400系 7401号 地元のスーパーの広告電車みたいですね。食べ物のイラストがチラシみたい(^^)  

  7600形 7601号 岡山銘菓大手まんじゅう。広栄堂のきびだんごと並んで、岡山のお土産の定番(^^♪  

  7900系 8301号 岡軌の車番は「創業からの年数を形式の上2桁にする」という、独特の付け方があるので、7900系の4番目なのに、"7904” ではなく "8301" を名乗ってます(^-^)
(続く)
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「夏の小作品展」in SUNABAギャラリー

  SUNABAギャラリーの奥のスペースは、グループ展「夏の小作品展」です。  

  常連さんからはじめましてさんまで7名が出展されてます。
編集の都合上、常連さん以外の作家さんの作品を紹介します。
 

  冨岡想さんの作品。左から「八月の庭(異0教の女神のように」「Frau Trude」「水の運命」
モチーフは違いますが、紗のかかったような、ぼやっとした筆つかいが特徴ですね。
 

  波止場あるいは川岸かもしれませんが、水辺のようです。少し離れて無表情で歩く二人。気まずい雰囲気が流れているのでしょうか。
頭上の空瓶は何を意味するのでしょう.......
 

  草間彩子さんの作品。マテリアル系の抽象画。左から「葵の葉1」「栞1」「あの日の風1」  

  オレンジ色が目立ったのでこの一枚を選んでみました。
オレンジは樹の幹、白は葉っぱ、青は吹き抜ける風と読み取ってみました(^.^)
 

  榛々(はるはる)さんの作品、左から「もうないんだよ」「箱庭で思案する」「2020.12.30 01」「2020.12.30 02」
日常の何の変哲もない(^.^) 一場面を切り取ってリアルに絵に描かれてます。
 

  タイトルは、食器棚をスマホ写真か何かで記録したタイムスタンプでしょうか。
写真だと生活感が生々しく出ちゃうけど、絵だとオブラートに包んで表現できるからいいね(^^)
 

  交久瀬(かたくせ)ノアさんの作品、左から「溢れ出す」「頭から離れない」「癒えないで」。
バラと美少女の組み合わせ3点。劇画調でややダークな雰囲気イイですね。
 

  何かに遭遇して、感情が溢れ出す直前の驚きの瞬間を切り取られたのでしょうか。

小作品とはいえ、紹介出来なかった常連さんの作品も含めて良い作品ばかり並んでいます。8月末まで会期がありますから、お近くの方は見にいってください。
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高久 梓個展「透明な狼煙」in SUNABAギャラリー

  8月23日は、会社帰りにスナバギャラリーに寄ってきました。  

  高久梓さんの個展「透明な狼煙」(9/7まで)とグループ展「夏の小作品展」(8/31まで)をやってます。  

  高久梓さんは、このギャラリーでも2回ほどグループ展に出展されてますが、見逃したのか(^^; 印象に残っておりません。

ジャンルは日本画による美人画。先月の安藤朱里さんの個展の華やかな印象が強烈なので、パッと見は、「地味な絵やなぁ(;^ω^)」という感じ。

でも一点ずつ見せていただくと.....
 

  DMに取り上げられてる「夢と知るまで」
夢から覚めて、呆然とした顔つきの女性。顔の回りを蝶が飛びますが、青貝を切り抜いて螺鈿のように貼り付けてあるようです。
全体に薄ぼんやりと描かれている中で、貝は光の具合によってキラキラ輝きます。
衣装の花の種類はわかりませんが、あるいは花言葉で主題を暗示しているのかも。
 

  「壊れやすい生き物」
タイトルは、若い女性の気持ちを代弁しているのでしょうか。
縦長の構図に目がいきますが、よく見ると胸元やわき腹にひびが入ってますね。生身が陶器のように欠けていくのを、貝をうまく使って強調してあります。
 

  「戦化粧」
奥に飾られた15号くらいの少し大きな絵。
非常になまめかしい構図ですね(^.^) 意外に醒めた顔つきと小物の倒れた洋酒瓶の対比が面白い。金箔や胡粉も華やかさを醸し出していますね。
 

  ”Eve"
これは説明不要ですね(^.^)
消え入りそうなリンゴと白く輝くヘビのコントラストが効いてます。
 

  "I know"
ミニ原画ですが、この作家さんの想いが凝縮されてるのかも。
わかりにくいですが、イヤリングはタコの形になってます。
 

  いい展示でしたね。技巧的な上手さはもちろん、モチーフ、ヒロインの表情から装い、小物に至るまで考えつくされてます。作品の見せ方(魅せ方(^.^)かな)をよくご存じのようで(笑)

9月7日まで会期がありますから、お近くのかたはぜひ足を運んで原画をみてあげてください。
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