ピンぼけブログ館II

京都人のおじさんです。仕事場は大阪船場。近所をブラブラ歩きながら、写真を撮ったり、お寺や神社に参ったり、ギャラリーをのぞいたりしてます。余り飛び回れなくなりましたが、鉄ちゃんでもあります。 よろしくお願いします。地元の叡山電車の写真をメインとした鉄道の話、京都・大阪とその近郊のお散歩やギャラリー巡りの感想、ちょっと遠出できたときの旅行記、などなど、なんでもありの雑文などをぐだくだと.... (by なかっちょ from Kyoto)

冨岡想個展 & グループ展「静かな生活Ⅱ」in SUNABAギャラリー

  3月28日の会社帰りにSUNABAギャラリーに寄ってきました。  

  冨岡想さん個展「子供部屋のフォークロア」と グループ展「静かな生活Ⅱ」をやっています。  

  富岡想さんの作品は、グループ展なのではよく見せてもらってますが、まとまって見るのは初めてです。
この作家さんの作品は、パッと見は、暗く怖く不思議なイメージを感じます(^-^;

しかし、個展に寄せられた作家さんのメッセージ『幼い子供はこの世ならざるものと非常に近い存在である。その子供が居る部屋というのは家の中で最も霊的なものに繋がりやすい場所かもしれない。』
を読むんでから、作品を見るとまた違った印象が浮かびます。
 

  子供は、親の物ではなく、半分は神の持ち物であり、この世に送られた神の使いなのでしょう。  

  大人の眼には、理解できなかったり、可笑しかったりする子供の仕草も、子供同士、あるいは神さまからみれば、ごく普通であり、当たり前なのかもしれません。  

  「カルダモンゼリー」
一番興味深く見せてもらったのは、この一枚です。
なぜゼリーの中にウサギがいるのか? サイコロや杖は何を意味するのか?
そんなことは、子供達にはどうでもいいのでしょう。自分の大好きな、お菓子やペットやゲームや魔法の杖が、おもちゃ箱の中身みたいにひとつにミックスされているだけなんですから(^-^;
 

  奥の展示室のグループ展に移ります。
志賀龍太「ちょっと恥ずかしいけど」(左)「ないてないもん」

志賀さんは、はじめて見せていただくと思いますが、冨岡さんと少し通じるような、子供あるいは小動物をモチーフに単純な表現の作品を作られています。
ユルイ(失礼)けれどしっかり主張してますネ。
 

  青木薫「虚像 III」「虚像 I」「虚像 II」(左から)
この作家さんは、奄美大島に在住されているそうですが、作品の舞台は奄美の磯でしょうか。
奄美と言えば、亜熱帯のマリンブルーの海のイメージですが、曇りがちで物悲しい海に描かれてますね。モデルもなにか孤独そうです。作家さんの出身の日本海や作家さんの心象風景が反映されているのでしょう。
 

  タカタニエミコ「CRIDE」「Section:A」「Section:C」(左から)
この作家さんは、精力的に作品を生み出されていますが(^.^) 従来の平面的な作品から半立体というべき盛り上がりのある作品に進化しています。ただこのまま膨らんでいくと、下地を離れて立体作品と変わらなくなりそうですが、その辺の折り合いをどう付けられるのか気になるところです。
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