ピンぼけブログ館II

京都人のおじさんです。仕事場は大阪船場。近所をブラブラ歩きながら、写真を撮ったり、お寺や神社に参ったり、ギャラリーをのぞいたりしてます。余り飛び回れなくなりましたが、鉄ちゃんでもあります。 よろしくお願いします。地元の叡山電車の写真をメインとした鉄道の話、京都・大阪とその近郊のお散歩やギャラリー巡りの感想、ちょっと遠出できたときの旅行記、などなど、なんでもありの雑文などをぐだくだと.... (by なかっちょ from Kyoto)

南河内を歩く(葛井寺から応神天皇陵へ)

  5月18日は振休がとれたので、南河内の社寺と古墳群を巡ってきました。  

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  河内松原駅から長尾街道を歩いて、藤井寺の参道まできました。  

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  駅前のアーケード商店街を抜けて西門から入って、境内へ。縁日ではありますがコロナの影響か思ったよりはお参りのひとは少なかった('◇')ゞ  

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  何度かお参りしてますが、ご本尊の十一面観音千手千眼観音さまを直に拝ませていただくのははじめて。
やはり無数に伸びた手には圧倒されますね。とくに仏具・宝物を持たれる40本の大手が1001本の小手の間から伸びているのは、シュール感あり(^^)
 

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  専心龍乗観音像

某ギャラリーで、この観音さまをモチーフにした作品を拝見して、心を引かれました。今回の散歩も実物を拝見したいため計画した次第(^.^)。
水掛け不動のように柄杓で水をかけてお祈りするそうですが、コロナ禍で柄杓はかたずけてありました(-_-)
 

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  葛井寺をでて、西となりの辛国神社に参ります。
古代豪族の物部氏ゆかりの神社だそうです。社伝では、雄略天皇の御代に物部氏の祖先とされる饒速日命ニギハヤヒノミコト)を祀って創建されたのだとか。

一直線に伸びる参道の脇にはアジサイがたくさん植えられてつぼみがだいぶん色ついてました。
 

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  本殿前のアジサイは鉢植えなので、もう見頃に。  

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  葛井寺の南楼門(ただいま修復工事中で通れません(^^; から真っすぐ南に延びる参道。白壁のお家は造り酒屋さんです。  
 

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  参道を少し歩くと、アイセルシュラホール。舟形はにわと三ツ塚古墳から出土した修羅をかたどったユニークな建物です。
ここの資料室で古市古墳群の展示をみるつもりでしたが、やはりコロナ休館(;^ω^) 困ったもんです。
 

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  庭に藤の森古墳の横穴式石室が移築されています。柵のそとからですが、古墳内部の様子がわかります。  

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  シュラホールの西側は、仲哀天皇陵とされる岡ミサンザイ古墳です。  

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  仲哀天皇は、実在性は疑問視されてますが、記紀の記述によれば、九州の熊襲を征伐に赴くものの失敗、さらに「海を越えて新羅を討て」との神託を得るも、無視して神の怒りに触れて亡くなったとされます。

今の学説では、父親の日本武尊、奥方の神功皇后、息子の応神天皇と、有名なスター(^.^) たちの伝承をまとめあげる仲立ちとして記紀神話の編集者が作り上げた引き立て役(笑)との説が有力とされています。
 

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  影の薄い(失礼)仲哀天皇陵から20分ほどあるくと、応神天皇陵とされる、誉田御廟山古墳です。親子ですぐ近くにお休みになってるんですね。ちなみに神功皇后のお墓は近鉄西大寺駅ちかくの狭城盾列池上陵です。

墳丘長約425mを誇り、全国2位の巨大古墳です。1位は応神天皇の子の仁徳天皇陵(大仙古墳)。
 

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  古墳の前方部にある遥拝所から墳丘を半周して、後円部にある誉田八幡宮に参ります。  

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  日本最古の八幡宮とされ、応神天皇神功皇后仲哀天皇をおまつりします。

このお社にも鉢植えのアジサイが濃いブルーの花を咲かせていました。
 

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  社伝の横には、放生橋と呼ばれる石造の太鼓橋があります。昔はここから古墳の後円部に入って行けたそうです。

散歩コースは、さらに南の白鳥陵(日本武尊陵)に向かいますが、天気が怪しくなってきたので、東高野街道を道明寺方面に戻ります。
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