ピンぼけブログ館II

京都人のおじさんです。仕事場は大阪船場。近所をブラブラ歩きながら、写真を撮ったり、お寺や神社に参ったり、ギャラリーをのぞいたりしてます。余り飛び回れなくなりましたが、鉄ちゃんでもあります。 よろしくお願いします。地元の叡山電車の写真をメインとした鉄道の話、京都・大阪とその近郊のお散歩やギャラリー巡りの感想、ちょっと遠出できたときの旅行記、などなど、なんでもありの雑文などをぐだくだと.... (by なかっちょ from Kyoto)

南河内を歩く(東高野街道道明寺付近)

 

  5月18日は振休がとれたので、南河内の社寺と古墳群を巡ってきました。  

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  誉田八幡宮をお参りしたころから、空模様が怪しくなってきたました。もう少し古墳を見て歩きたかったですが、切り上げて東高野街道を北上します。  

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  誉田八幡宮の横の旧街道はきれいに整備されています。  

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  応神天皇陵参道と東高野街道の分かれ道
「左 八尾 久宝じ 道 右 道明寺 玉手 なら 京 道」
 

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  弘法大師お休み石
全国各地に残る「弘法井戸伝説」のひとつで「弘法大師がこの地を訪れ、水を求めたときに、水を献じた地区の井戸水が澄んだ。」のだそうです。
 

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  道明寺に着きました。菅原道真の先祖にあたる土師氏の氏寺として創建され、「道真が太宰府に流されるときに、叔母の覚寿尼を訪ねて別れを惜しんだ。」との、伝説が残ります。
桜餅につかう道明寺粉の発祥の地としても有名ですね。
 

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  ご本尊は、菅原道真自刻と伝える、国宝の十一面観音さまです。

ネットには「毎月18日に御開帳、但しコロナ禍で拝観停止中」と書いてありましたが、寺務所にお願いに行くと本堂を開けていただけました。

子どもの背丈(約1m)ほどのやや小ぶりの観音様です。ガラス越しですが、真正面から拝見することができます。
ふっくらしたお顔でやや伏し目がち、細身のお体に流れるような衣紋を身に着け、左手に水瓶を持たれています。

葛井寺の観音さまの豪華さ、荘厳さ、威圧感「千本の手で、何が何でも救ってやるぞ!」 と、言われている感じにくらべて、優美で、繊細で、「黙って私の前で祈りなさい。救ってあげましょう」と、おしゃられているように感じました(^^)
 

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  東高野街道を隔てて、東には道明寺天満宮があります。もとは神仏習合で、同じ敷地にあったのが、明治の神仏分離令で、二つに分かれたのだとか。  

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  学問の神様も受験シーズンも済んで、閑散としています。  

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  本堂裏の梅園に回ってみました。今は緑の葉が茂って、青梅が鈴なりですが、早春の頃は、ピンクの海になるんでしょうねぇ(^^)
来春に、覚えていたら来てみたい(^_-)-☆
 

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  天満宮をでたところで、雨が降りだしました。東高野街道と長尾街道が交差する近くには、仲姫命陵や允恭天皇陵、修羅が出土した三ツ塚古墳などがあるのですが、パスして国府遺跡だけ寄ることにします。

(正直なところ、古墳は大き過ぎて近く見ても小山か雑木林にしか見えないので(;^ω^) )
 

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  志貴県主神社にお参りします。その昔この神社の一帯に河内国府がありました。境内には国府址を示す石碑が立ってきます。
古事記雄略天皇記に「志貴県主の家が鰹木をあげて造っているのを不遜として、焼き払おうとしたところ、県主がお詫びの品として白い犬を献上した。天皇はその犬を皇后の贈り物にした。」との話が載っています。
天皇の権威はもちろんですが、県主の財力を知れる逸話ですね(^.^)
 

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  河内国府遺跡は、ただの空き地になっているだけで、復元官衙はもとより、説明版一枚見当たりませんでした。雨の中をざっと横切っただけなので、見落としたかも(^^;  

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  最後は、昨秋の東高野街道歩きのときも終点にした、道明寺線大和川鉄橋です。
また秋になったころに、古墳群の南半分をあるいてみたいですね。
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