ピンぼけブログ館II

京都人のおじさんです。仕事場は大阪船場。近所をブラブラ歩きながら、写真を撮ったり、お寺や神社に参ったり、ギャラリーをのぞいたりしてます。余り飛び回れなくなりましたが、鉄ちゃんでもあります。 よろしくお願いします。地元の叡山電車の写真をメインとした鉄道の話、京都・大阪とその近郊のお散歩やギャラリー巡りの感想、ちょっと遠出できたときの旅行記、などなど、なんでもありの雑文などをぐだくだと.... (by なかっちょ from Kyoto)

海月ないと個展「すべて、まやかしであれ」in アトリエ三月

  5月24日は、会社帰りにアトリエ三月さんに寄ってきました。  

  海月ないとさんの個展「すべて、まやかしであれ」とグループ展 "showcase vol.30" が最終日を迎えてます。  

  海月ないとさんの個展は、作品数が20点ほどとなかなか見ごたえありました。
展示のタイトルは「過去の記憶や感情をすべてウソだと一旦は否定して再構成する」って意味らしいです。
確かにじっくり見ないと本当の画題を見過ごしそうだけど、その判じ絵クイズみたいなとこが好き(^.^)
目に留まった作品を何点か紹介します。
 

  左から「春の身支度」「春の身支度III」「春の身支度II」
連作ですが、ひだりは去年の春、あと2枚は今年の春の作品だそうです。
新作のほうがより筆運びがスムーズで、右端は肌の露出が少なくて、美人画風(^^)で好き。
「裸体のほうが人間の本質を描けるから良い」と作家さんはおっしゃってますが、ここは鑑賞者の好みで(笑)
 

  「全て私の世界」
曼荼羅の世界を意識した絵ですね。仏画では真ん中に主仏、まわりに諸仏諸尊を配置しますが、この絵は千手観音風の私を中心に私のパーツを並べて、まさに自分だけの世界(^.^)
回りの金色の額も作家さんのお気に入りとか。
 

  「昨日までの残像」
これは旧作で過去に見たことがあるのですが、絵のテーマを教えてもらいました。
「帰省するたびに、草木が生い茂っていく実家の近くの空き家が朽ち果てるまえに書き残しておきたかった。」とのこと。
金魚は夏にイメージだとか。
人物はかつての住人か作家さん自身でしょうか。
 

  「無題」
「自分の殻に閉じこもってばかりでは、いいことも悪いことも訪れない。」というのがテーマだそうです。
写真では見にくいですが右下にあるのが抜け殻だそう。モデルはまだ胎児の形ですが、これから手足を伸ばして泳ぎだすのでしょうか。

他にも素敵な作品がならんでますが、次が7月にグループ展に参加されるそうなので、お近くなら足を運んであげてくださいネ(^^)
☆ 次回は2階のグループ展を紹介します。
*
 
(前の記事) (みっけ!アート&ウォーク前編)  
(次の記事) (showcase vol.30)  
読んでいただいてありがとう! 
(TOP記事へ)