10月20日に藤田美術館に行ってきました。 | ||
京橋駅から歩いて10分くらいで、京阪の車窓からも見えるので前から行ってみたかったのですが、かつての藤田男爵邸の蔵を改装した建物は、近寄りがたい雰囲気(^^; で、なかなか足が向きませんでした。 2022年春よりリニューアルオープンし、モダンな建物と最新の展示設備に生まれかわたので、寄ってみました。 |
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エントランスには、茶店コーナー「あみじま茶屋」と開放的な茶室「時雨邸」がありますが、特にチケット売り場のようなものが無くてちょっと戸惑ってしまいます(^^; 旧建物の面影を残す入り口の脇で案内係の方から、キャッシュレスで料金を払うシステムでした。紙のパンフレットもなく、専用のWI-FIを通じて手持の携帯端末で画像や説明文を出して解説を見ていく仕組みです。 21世紀的(笑) なミュージアム運営ですね。でもITにあまり詳しくない方には、大変かも。(おそらくアナログな案内もあると思います(^.^)が) 最近できたミュージアムらしく、展示品は一部を除いて撮影可能です。 |
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秋の企画展は、「奈良の仏教美術」と「掌中の美」と「神仏と鳥獣の関係」の3展です。 明治維新の廃仏毀釈の影響を受けて、散逸したり流失したりした仏教美術を守るために、買い集めたのが藤田傳三郎ほかの、明治の実業家たちです。 彼らの眼力と財力と行動力によって、多くの文化財が今に伝えられています。 |
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清少納言の枕草子に「何も何も、小さきものは、みなうつくし(可愛い)」とありますように、昔から小さくてきれいなものを愛好するのは、日本人の美意識なんでしょうね。 握りこぶしくらいの香炉に指先くらいの獅子と男子像のつまみのついたのや、数センチ角の漆画帖、野点で使ったのか一尺角の箱に収まった茶道具など、屈んで視線を落としたり、ルーペで拡大しないと分からないくらいミクロな美がありました。 |
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動物の絵では、ミクロと対極(^.^) の大獅子図(竹内栖鳳筆)がでてます。明治33年の欧州旅行の際に、現地の動物園でのライオンの写生を基に描いた。と解説にあります。 | ||
出口の小ホールからは、やはり元の蔵にあったろう重厚な窓枠を通して、藤田邸庭園がみえます。 美術館の敷地とは柵もなく、一体になってます。 |
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外に出ると、茶室があり、多宝塔が立ってます。高野山の光臺院から大正5年に移築したものだそうです。 | ||
築山や池のある日本庭園や | ||
芝生広場がつづきます。ちかくの保育園児が散歩にきてました。 | ||
戦時中の空襲の被害をまぬがれた表門からでると、 | ||
となりは、瀟洒な旧大阪市公館(ザ・ガーデンオリエンタル・大阪)です。これも戦前の建物かと思いきや、昭和34年築で管理人と同世代(笑) * |
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