ピンぼけブログ館II

京都人のおじさんです。仕事場は大阪船場。近所をブラブラ歩きながら、写真を撮ったり、お寺や神社に参ったり、ギャラリーをのぞいたりしてます。余り飛び回れなくなりましたが、鉄ちゃんでもあります。 よろしくお願いします。地元の叡山電車の写真をメインとした鉄道の話、京都・大阪とその近郊のお散歩やギャラリー巡りの感想、ちょっと遠出できたときの旅行記、などなど、なんでもありの雑文などをぐだくだと.... (by なかっちょ from Kyoto)

信濃橋洋画研究所展 at 芦屋市立美術博物館

  8月14日に芦屋市立美術博物館に「信濃橋洋画研究所」展を見にいってきました。  

  信濃橋洋画研究所は、大阪の四ツ橋筋と本町通が交差する信濃橋交差点に、1924年大正13年)洋画家の小出楢重、黒田重太郎、鍋井克之、国枝金三が、「東京や京都に負けない洋画の講習所を」と、開設しました。
大正末から昭和初期の大阪市は、面積・人口共に東京をしのぎ「大大阪時代」を謳歌して繫栄していたそうです。
 

  芦屋へは、自宅からの乗換えが便利な阪急でいきました。
芦屋川をまたいでホームのある駅から川沿いに海岸方面を目ざします。
 

  河原では子供たちの水遊びで楽しそう(^^♪  

  途中には、国道2号線に架かる業平橋のある業平町や博物館の立つ伊勢町など、『伊勢物語』第87段「芦屋の里」にちなむ地名があって、古典好きにはたまりません(^O^)

でも下り坂とはいえ、美術館まではすこし遠かった(徒歩30分弱)
 

  美術博物館につきました。谷崎潤一郎記念館や図書館も同じ敷地にあり、文化ゾーンになってます。  

  国枝金三「中之島風景」
淀屋橋南詰から北浜方面を望んた情景です。手前から栴檀木橋難波橋、天神橋がみえますね。
 

  国枝金三「都会風景1(信濃橋)」
手前の欄干が西横堀川に架かる信濃橋でしょう。本町通には市電が走ってます。
今は、川が埋め立てられて高速道路の高架橋が視線を遮ります(^^;
 

  松井正「都会風景」
同じく信濃橋交差点から東を望む絵です。研究所のあったビルの最上階からの眺めでしょうか。
 

  小出楢重「雪の市街風景」
当時でも大阪市街の積雪は珍しかったんでしょうね。
 

  黒田重太郎「蟠桃のある静物
真ん中のメロンのほうが目立ってますが、桃のほうが数で勝る(^.^)

そのほか、多くの絵画や資料が展示され、ちょうど100年前に大阪に花開いたアートの拠点のありさまを十分に楽しめました。

 
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