ようやく再開された京都文化博物館で、生誕140周年「津田青楓と京都」展を見てきました。 | ||
津田青楓「うづら衣」 1903年 |
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津田青楓(つだ・せいふう 1880-1978年)は、京都でうまれ育ち明治から昭和にかけて、京都と東京を拠点に多彩な活躍をした文化人です。 「お茶の水風景」は明治24年竣工のニコライ堂が描かれてますが、明治37年開業の中央線(当時は甲武鉄道)が描かれていないので、明治30年前後の情景かと。 |
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大月源二「告別」1929年 | ||
と、展示会の説明をもとに簡単に略歴を書きましたが、社会主義を信奉してプロレタリア芸術にのめり込んだのは知りませんでした。 京都での活躍を主眼に作品が選ばれているため、東京での事件である「犠牲者」は出ていませんが、プロレタリア作家の大月源二による「告別」-右翼に刺殺された労農党代議士の山本宣治の葬送の絵とデスマスクは、衝撃的でした。 戦前から昭和50年代くらいまでの京都では「マルクス」は大きな流れのひとつで、政治・経済・文化を問わず「信奉者」になるひとは多かったです。 * |
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