12月5日は、大阪のギャラリー巡り、大阪コロナ赤信号が点灯して、特に美術館や画廊が閉鎖に追い込まれると困るので(^.^) 4か所で7展示を見てきました。 | ||
最初に天王寺公園の市立美術館に。「天平礼賛」を開催中です。 展示は4章に分かれていて、序章は正倉院宝物の模造品で観客を天平文化に誘い、第1章では遠くシルクロードの招来品で、天平美術の源流を探ります。 古代中華の美術品が、我が国の飛鳥・奈良朝の文化人に与えた影響は大きいですね。 第2章では、おもに仏教美術から天平文化をながめます。紫の紙料に金泥で記された経文は1200年の時空を超えて、いまも色鮮やかです。 第3章・4章では、奈良時代後半から平安を経て、江戸・明治から昭和までつづく天平文化のオマージュ作品が並べられています。 正倉院宝物の出蔵品や模造品、純粋にリスペクトして丹念に作られた作品から、当然にパクリもパロディもあるみたいです(笑) 日本文化というと平安絵巻や江戸っ子の粋が頭に浮かびますが、その源流は確かに正倉院からさらに遠く西域から流れ出しているようですね。 今年はコロナで正倉院展に行けなかっただけに、うれしい展示でした。 |
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続いて、コレクション展をみました。 こちらは3展示ありますが、「秋色を愛でる」と題された近代日本画展が良かったです。全部で10点ほどのミニ展示ですが、写真の上村松園の「晩秋」と横山大観の紅葉の屏風が良かったです。屏風は海辺の波打ち際の楓の大木を描いたもので、もみじの赤も海の青も、ものすごく濃彩で厚く塗りこまれています。 画面に引きずり込まれるような圧迫感さえ感じます。長く見てると目が疲れますね(笑) * |
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