ピンぼけブログ館II

京都人のおじさんです。仕事場は大阪船場。近所をブラブラ歩きながら、写真を撮ったり、お寺や神社に参ったり、ギャラリーをのぞいたりしてます。余り飛び回れなくなりましたが、鉄ちゃんでもあります。 よろしくお願いします。地元の叡山電車の写真をメインとした鉄道の話、京都・大阪とその近郊のお散歩やギャラリー巡りの感想、ちょっと遠出できたときの旅行記、などなど、なんでもありの雑文などをぐだくだと.... (by なかっちょ from Kyoto)

日本書道展 in 大阪市立美術館

  成人の日の1月10日は、大阪方面での活動開始(^^;
あちこち回りましたが、まずは大阪市立美術館の催しから。
 

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  天王寺の美術館は、昨秋からメトロポリタン展をやってますが、泰西名画にはあまり食指が動かないので(^^; 地下の展示室へ。
日本書道展の会場に入ります。
 

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  誘っていただいた、光永香蘭先生の作品「昇龍」。
「国際美術機構賞」受賞おめでとうございます。紙面からはみ出して躰をくねらす昇り竜と、草書がデザイン文字にぴったりきてますね。
この方は書家でも画家でもあるので、書画はお得意なのでしょう。
 

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  展示風景。ひと口に「書」といっても色々表現があるんですね(^.^)  

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  同じく光永先生の「言温気和(龍図)」
「げんおんにして、きやわらぐ」と読み、「言葉がおだやかであれば、それだけで心気がやわらぐ」という意味だそうです。龍さんも、ややひょうきん(失礼) な顏をしてゆったりと空を泳いでいます(^_-)-☆
 

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  展示風景。
左の「瑞雲」がメチャ主張してますね(笑)、
右は「一意専心:一つの事に心を集中する」です。ガサツな管理人には、心に響く言葉です(^-^;
 

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  繁本香菜先生の李白の詩。
『楊花落盡子規啼 聞道龍標過五溪
 我寄愁心與明月 隨風直到夜郎西』
李白の友人の王昌齢が竜標の尉に左遷されたと聞き、同情して遠くから詠んだもの」だそうです。李白自身が浮き沈みのある生涯を送っていますから、都落ちしていく友人にはことさら同情的だったんでしょうね。
 

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  展示風景。
左から「有言実行」、「遊びをせんとや(梁塵秘抄より)」、「万歳」、「蜀素帖(しょくそじょう)米芾(べいふつ)作」、李白、「彩鳳舞丹霄(さいほうたんしょうにまう)」赤い空に色鮮やかな鳳風が舞うという、新春らしい禅語です。
 

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  子供たちの書初め。のびのびと書けてますね。  

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  ちょうど小中学生の部の表彰式をやってました。おめでとうございます!  

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  特に目に留まった2点です。
(上)井上愛実「離合風」(銅賞受賞作)緑青色のような墨で彩られているのがモダンなイメージを受けます。
(下)岡 松城「お地蔵さん」立体化された書画というべきものでしょうか(笑) 世相を茶化しているのかな(^.^)
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