ピンぼけブログ館II

京都人のおじさんです。仕事場は大阪船場。近所をブラブラ歩きながら、写真を撮ったり、お寺や神社に参ったり、ギャラリーをのぞいたりしてます。余り飛び回れなくなりましたが、鉄ちゃんでもあります。 よろしくお願いします。地元の叡山電車の写真をメインとした鉄道の話、京都・大阪とその近郊のお散歩やギャラリー巡りの感想、ちょっと遠出できたときの旅行記、などなど、なんでもありの雑文などをぐだくだと.... (by なかっちょ from Kyoto)

シュルレアリスム展ほか at 京都文化博物館

  1月21日は午後から良い天気になってきたので、市内をブラブラとお散歩。  

  まずは、京都御所へ。この写真は人通りの絶えたタイミングで写してますが、お散歩の方や空いてるこの時期に拝観しようという観光の方が、それなりに歩いてます。  

  出水広場では、寒桜が咲いてます。  

  お正月に初詣で参った宗像神社は、もう白梅が満開(^^)
早咲きの品種なんでしょうねぇ。
 

  気分は一気に「春」です。  

  続いて、京都文化博物館の新春展示へ。

シュルレアリスム(超現実主義)は、1920年代半ばにフランスのフランスの詩人A・ブルトンによって提唱された芸術運動で、今年で宣言から100年を迎えるそうです。

日本には少し遅れて1930年代以降に紹介されます。日本では、「シュール=現実離れした奇抜で幻想的な芸術」といった受け止め方が一般的ですね。
21世紀の現代では「シュール」といっても、「変わった絵やなぁ」とは思っても、別に驚くほどのインパクトを受けることも少ないですが、昭和戦前から昭和30年代くらいまでは、芸術家にも、一般観客にも、かなりのインパクトを与えたようです。
特に戦前は「前衛」=「反体制」とみなされて、弾圧の対象になったようです。

時系列的に見ていくと、最初は西洋の模倣だったのが、だんだんと受容・成熟して日本的に変わってくるのが面白いですね。
 

  3階の選抜展。今年はおとなしい、オーソドックスな作品が多いように感じました。シュールな絵を見てきた後なので、余計そう感じるのかも(^.^)

別館の前年度選抜展の最優秀賞受賞者である山本真澄氏の個展「まれびと」は、主に子供たちが無邪気に遊んでいる様子を描かれているのですが、タイトルから折口信夫の「神仏」とか「霊」とか言った感覚を意識させ、柳田国男の「七つ前は神のうち」といった言葉も頭に浮かび、ちょっとコワイ(^^; ですね。

藤貞幹は、日本の考古学の祖とよばれる江戸時代中期の学者です。裏松固禅の『大内裏図考証』の執筆を助けたり、『記紀の記述と言えども無条件でこれを支持すべきではない』と主張したり、中々革新的な考えの持ち主だったようです。

この四つの特別展と常設展とあわせて¥500で全部みれてお徳(^.^) でしたが、写真撮影が一律禁止になって、印象に残った作品をあとで見直せなくなったのは残念ですね(;^ω^)
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