ピンぼけブログ館II

京都人のおじさんです。仕事場は大阪船場。近所をブラブラ歩きながら、写真を撮ったり、お寺や神社に参ったり、ギャラリーをのぞいたりしてます。余り飛び回れなくなりましたが、鉄ちゃんでもあります。 よろしくお願いします。地元の叡山電車の写真をメインとした鉄道の話、京都・大阪とその近郊のお散歩やギャラリー巡りの感想、ちょっと遠出できたときの旅行記、などなど、なんでもありの雑文などをぐだくだと.... (by なかっちょ from Kyoto)

大徳寺の梅 2024

  建国記念の日の3連休は、京都市内をあちこち見て回りました。11日のお散歩は大徳寺から西陣方面へ。  

  まだ朝8時すぎで、あぶり餅のお店も閉ったままの今宮神社の参道。  

  それでも、地元の方や混雑を避けてやってきた観光客もちらほら。優雅な和歌おみくじは、人気です(^.^)  

  北門から大徳寺に入り、芳春院へ。  

  門前の紅梅を見に、毎年この時期にお参りします。  

  石灯籠の火袋から覗いたところ(^.^)  

  盆栽庭園だけ公開されてますが、本堂は拝観謝絶。
前庭だけ門外から写させてもらいました。
 

  続いて高桐院へ。
ここも拝観停止ですが、直線で構成された参道をみるだけで、禅の厳しさがわかる感じがしますね。
 

  興臨院の門前。このお寺は拝観できますが、まだ朝早くて閉ってました。門が開くと前庭から内庭にかけて素晴らしい情景が広がるのですが(^^; 

ふと足元をみると同心円が描かれています。高桐院の直線との対比が面白いです(^.^)
 

  興臨院の向かいは、龍源院の裏口になります。参雨軒の軒場の梅もシャレてます。塀越しにチョコッと見えるように刈り込まれているのがニクイですね。  

  すこし角度を変えて。
毎年、枝の伸び方は違うので、表札と梅を一緒にアングルに入れるのに苦労します(^^;
 

  白梅は、まだ早いようでしたが今は咲き誇っているでしょう。  

  江戸時代の白隠禅師は、このような詩を詠まれています。

旧年寒苦梅。得雨一時開。
疎影月移去。暗香風送来。
昨是埋雪樹。今復帶花枝。
喫困寒多少。可貴百卉魁

年末には寒さに耐えていた梅が、今日の雨で一時に花を開いた。
月とともにまばらな梅の木の影が移り動き、風に乗ってどこからともなく好い匂いがしてくる。
昨日は雪に埋もれていたのに、今日はもう花を一杯つけている。
どんなにか寒苦を味わったことか。それが今、百花にさきがけて花開くとは、またなんという貴いことであろう。

梅花の素晴らしさは、冷たい雪の苦しさを耐えたという修行の賜物

まだ寒い時期に花を咲かし、実は梅干しになる梅は禅寺にふさわしい樹なのですね。
 

  南門から出て、西陣北野天満宮に向かいます。
*
 
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