ピンぼけブログ館II

京都人のおじさんです。仕事場は大阪船場。近所をブラブラ歩きながら、写真を撮ったり、お寺や神社に参ったり、ギャラリーをのぞいたりしてます。余り飛び回れなくなりましたが、鉄ちゃんでもあります。 よろしくお願いします。地元の叡山電車の写真をメインとした鉄道の話、京都・大阪とその近郊のお散歩やギャラリー巡りの感想、ちょっと遠出できたときの旅行記、などなど、なんでもありの雑文などをぐだくだと.... (by なかっちょ from Kyoto)

白野 有個展「空気と光と、静かなささやき」 at ワイーアートギャラリー

  6月15日は、大阪と京都のギャラリー巡り  

  午前中は、梅田のワイーアートギャラリーへ
白野 有さんの個展「空気と光と、静かなささやき」が最終日。作家さんが在廊されているので、この日に寄せてもらいました。
 

  今年に入って、はじめての大阪での個展だそうで、鉛筆画を中心に新旧作合わせて20点余りが並んでいます。

日本画(墨絵)を思わせる、モノクロの落ち着いた画面。丁寧ですが息がつまるほどの稠密さはありません。主題を目立たせるように色鉛筆などで彩色された作品もあります。
 

  すこし画題が分かりにくい(^_^) 作品もあるのですが、作家さんの直の解説を聞きながら見て回ります。  

 

"Wispier voice"   (ささやき声)

橋を渡る提灯行列の人々は、安定した生活を送る人々たそうで、彼らは、提灯を持つ事ができても、橋から水辺に落ちないよう足元を照らす事で精一杯なのです。

岸辺には病気や災害、様々な社会的弱者になった提灯すら無い人が居て、芸術家の女性はそれを見守り、詩や歌を静かにささやきかけているそうです。

 

 

「居場所」

様々なしがらみや責任でそこに居るしかない男性を木が貫きツルが絡みつく姿で、自由ながら男性のそばに居ることを自ら選んだ女性を、隣で本を読み詩を書き、日々を過ごす姿に描きます。
背景の滝や崖は、二人の不安定な境遇を表すのでしょう。

男性が女性にしてあげられることは、1枚の布を優しく掛けてあげる事だけ。

 

 

「あなたは私、6月に咲く」

睡蓮の池で、毎年咲く睡蓮の花を擬人化されてます。
同じ株の睡蓮の花同士、「今年も会えたね」と咲きます。
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