ピンぼけブログ館II

京都人のおじさんです。仕事場は大阪船場。近所をブラブラ歩きながら、写真を撮ったり、お寺や神社に参ったり、ギャラリーをのぞいたりしてます。余り飛び回れなくなりましたが、鉄ちゃんでもあります。 よろしくお願いします。地元の叡山電車の写真をメインとした鉄道の話、京都・大阪とその近郊のお散歩やギャラリー巡りの感想、ちょっと遠出できたときの旅行記、などなど、なんでもありの雑文などをぐだくだと.... (by なかっちょ from Kyoto)

よみがえる正倉院宝物展 in 奈良国立博物館

  8月12日は、近鉄の1Dayきっぷを使って、奈良を回ってきました。
午前中に室生寺と大野寺に参り、午後は奈良国立博物館を見学です。
 

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  「よみがえる正倉院宝物」展をやってます。この展示もコロナの影響で会期が延期になって7月4日から9月6日までとなりました。  

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  室生口大野駅から八木・西大寺で乗り換えて13時半ごろに奈良に到着。  

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  奈良公園も観光客は少ないです、人間より鹿の方が多いくらい(笑)で、鹿さんもエサをもらえなくて困ってるみたい(^^;  

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  会場は6部構成になっていて、第1章は、「楽器・伎楽」です。
正倉院御物といえば、「鳥毛立女屏風」などと並んで、真っ先に思い浮かぶ「螺鈿紫檀五弦琵琶」の複製品がまず目に入ります。
当然ながらピカピカです。伎楽の「酔胡王面」などはテカテカ(^^)に光ってますね。
実物は長い年月とともに耐食・劣化が進みますが、当時のひとたちはこんなきらびやかな☆///宝物に囲まれて生活してたんですね。
 

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  第2部は、仏具・箱と几・儀式具、第3章は染織です。
「黄銅合子」は、解体してみると思ったよりたくさん(つまみの五重塔様の部分だけで50点以上)のパーツから組み立てられていることが分かったそうです。
「赤地唐花文錦」も1300年前の色合いをいまによみがえらせました。
 

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  第4章は、鏡・調度・装身具です。
螺鈿玉帯箱」は、宝石飾りのついた帯を納めていた箱。黒地の漆に螺鈿の模様が美しいです。
「黄金瑠璃鈿背十二稜鏡」は、背面が七宝の宝相華文様で飾られています。
 

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  第5章は武具。
写真の刀は、儀礼用の装飾豊かな作例ですが、実用的な刀も多数あるそうです。実際に武器を出庫した記録も残っています。
第6章は筆墨。
写真は載せてませんが、正倉院文書や当時の墨・筆などの文房具の模造品がありました。

見終わった感想は、「よくぞここまで忠実に再現したもんだ」ですね。調査・復元することによって、当時の様子がいろいろとわかってくるでしょうし、万一、実物が失われたとき、後世に伝える記録ともなります。
関係者のかたの努力に感謝したいです。
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