11月9日は、会社帰りにSUNABAギャラリーに寄ってきました。 | ||
すみれ糸星さんの個展「壊れたお姫さま」とグループ展「婆娑羅系Ⅱ」をやってました。 | ||
すみれ糸星さんは、グループ展などでときどき作品を拝見してましたが、今回が初個展とのこと。 『血と硝子の皮膚でできた儚く優美なお人形』 というコンセプトで、作品を作られています。 展示室に入って、全体を見渡すとエロティックでオカルトの雰囲気も漂う耽美な作品群が目に飛び込んできますね。 少し彩色された作品もありますが、モノトーンが主調です。でも暗さを感じさせないのは、少女をかたどった人形が主題だからでしょうか。 |
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会場の奥に飾られた大きな作品。 寝台の上で起き上がったお姫様と取り巻きの侍女たち。みんな羽根の生えた天使のような姿に描かれています。右下の壁に括られた右手首は、生贄にされた犠牲者か...... |
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表題作「壊れたお姫さま」 剣をもち、やや体をひねりながらポーズをとるお姫さまにまず見とれてしまいますね(^^) さらにすこし近寄ってじっくりと見回すと、非常に細かいところまで精緻に、そして隅々まで手を抜かずに描きこんであるのに気が付きます。これはほとんどすべての作品がそうです。感心しました。 |
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"Glass Angel (truth) " ガラスの天使(真実)と題された作品。lie(嘘)と対になってます。左背のちぎれた(?)羽根は何の寓意でしょうか? テーマやモチーフが、仮に好みでない画題としても作品の完成度の高さと制作の手間を評価して、「素晴らしい見ごたえのある展示だった」と多くの方に思ってもらえたことでしょう。 |
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奥の展示室は「婆娑羅系Ⅱ」です。4名の作家さんが出展。 1人目は、錠マヱさん。左から「紀は熟した」「蜂蜜協定」「深窓の真相」。 カラフルな絵ですね。でもタイトルといい、モチーフといい、非常にわかりやすそうで、よくわからない絵ばかり(^.^) これが婆娑羅系なんでしょうか? |
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ミカンの樹は「紀州」にかけてあるのでしょうけど、こたつ用?の電気コードとミカンの花が描かれた扇子は果樹が実る過程の何かを表しているのかな(^.^) | ||
2人目は、奥村あかさん。左から「波」「生命力」「狐の嫁入り」 これは、カラフルでしかもわかりやすい(^^) 。隠された裏の意味(たとえば地球温暖化とか戦争・紛争とか人権問題とか)はむつかしもの(´・ω・) だとしても、表裏両面で訴えかけてくれます(^.^) |
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森と湖。木々も水面も模式化されて表されてますが、一番この作家さんらしい作品に感じます。 | ||
3人目の下村悠天さんの作品です。無題1~4とタイトルがついてます。 描いた顔の絵を手の指で引っ搔いたような、これぞ「婆娑羅!」って感じの絵ですよね。小品ながら物凄いインパクトを感じました(^^)/ |
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こちらは、顏を描いた風船を萎ませて貼り付けた作品とのこと。(右は部分拡大) "# #4" という題名も何を表しているのかさっぱりわからないけど、作家さんの伝えたいことは、ビンビンと響いてきますね\(^o^)/ | ||
最後は、蠅田式さん。この方も常連さんでよくお見掛けします。 タイトルが左から "ゴシックカブト" "ピンクマッシュなトワイライト" "ムモウクラブ" "サイケデリックラフレシア" と、まるで呪文みたい(^_-)-☆ でも日本語なので意味は何となくわかりますね(^^) |
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"ピンク...." を目に留まった一枚としました。なぜなら何となく輝いて見えたから(笑) 婆娑羅には、深い考えは不要です(^_^) 4名とも理屈抜きで楽しい作品ばかりでしたね。コロナで意気消沈ぎみの世相を明るくしてくれてありがとう!! * |
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