ピンぼけブログ館II

京都人のおじさんです。仕事場は大阪船場。近所をブラブラ歩きながら、写真を撮ったり、お寺や神社に参ったり、ギャラリーをのぞいたりしてます。余り飛び回れなくなりましたが、鉄ちゃんでもあります。 よろしくお願いします。地元の叡山電車の写真をメインとした鉄道の話、京都・大阪とその近郊のお散歩やギャラリー巡りの感想、ちょっと遠出できたときの旅行記、などなど、なんでもありの雑文などをぐだくだと.... (by なかっちょ from Kyoto)

光のむこう側で in ギャラリーTerra-S

  京都精華大学の学内ギャラリーTerra-S で、「ようこそドゴン」と「光のむこう側で」展をみてきました。  

 

この展示のコンセプトです。

『⽉のように⾃分から発光するのではなく、他者の光の反射や重⼒などの関係性を受け、浮かび上がる世界に注⽬した展覧会を開催する。⼈は誰でも、暗闇の中で照らされてぽつんと浮かぶ存在感のあるものに惹かれる。
「そこにあるのは何か」を理解するために、必ずしも事象の中⼼に焦点を当てるのではなく、その周囲で連鎖するさまざまな関係性や、何かによって照らされ変容していく存在を丁寧に捉え、考えるアプローチを本展では提案したい。
葛本康彰、國枝愛⼦、栗棟美⾥、⼩出⿇代の作品は、光そのものというよりも「光のむこう側」や光の周囲に着⽬し、通過する光が映し出す⼀瞬の姿や、「影」が持つ深みまでを⾒る者に感じさせる。何気ない現象や関係性を掬い上げる視点と⼿法が共通する本展の作品が静かに響き合うさまを感じてもらいたい。

*本展は、京都精華⼤学芸術学部の授業「表現研究3, 4」「現代アートプロジェクト演習4」の受講⽣が企画・運営するものです。』

在校生が卒業生の作品をキュレーションする演習のようですが、4名ながら違ったジャンルの作家さんにお願いして面白い展示になってました。

 

  葛本康彰さんの「空け空けの空」

入り口に、現代生け花(笑)風のオブジェが一点置いてあって、中へいざないます。
 

  部屋に入ると、天井から吊り下げられた光る袋のようなオブジェが、ゆっくりと動いて影を落としています。  

  吹き込んでくる風や観客の動きでゆっくりとカーテンもオブジェも揺れます。電動ではなく、自然の力で動くのがいいですね(^^♪  

  小出麻代さんの「みえなくなること」

半月形のアクリル板のようなものが、ゆっくりと部屋を回転しています。その光跡が壁や他のオブジェを照らします。
 

  オブジェもやや複雑な造形ですね(^^)

板の動きは、どのようなアルゴリズムかわかりませんが、一定ではないようです。たまに逆転することもありました。
 

  このプリズムのようなアクリルの立方体にも、いろいろな造形が浮かび上がってました。  

  栗棟美里さんの「Crushed/Glass pot #1~#10」ほか

「割れたガラス壺」という題ですが、№1から10まで同じ被写体なのか、たとえば割れやひびがちょっとずつ違うのか(^^)
 

  これも意識しての展示か偶然なのかわかりませんが、どの角度から写しても他の作品や内装が写り込んでしまうんですね(^^;  

  ドゴンの仮面が写り込んで、意外と面白いかも(笑)  

  國枝愛子さんの作品「夜の色~月の光~」(左)他

日本画です。テーマに沿った、光をイメージした作品は美しいですね。
 

  「還る場所~黄泉」
水面に漂うのは、亡者の亡骸でしょうか。
 

  「夢のつづき」
うたた寝から目覚めた女性。光の渦は夢の残影なんでしょうね。
*
 
(前の記事) (ようこそドゴン)  
(次の記事) (OSAKA indecompe)  
読んでいただいてありがとう! 
(TOP記事へ)