ピンぼけブログ館II

京都人のおじさんです。仕事場は大阪船場。近所をブラブラ歩きながら、写真を撮ったり、お寺や神社に参ったり、ギャラリーをのぞいたりしてます。余り飛び回れなくなりましたが、鉄ちゃんでもあります。 よろしくお願いします。地元の叡山電車の写真をメインとした鉄道の話、京都・大阪とその近郊のお散歩やギャラリー巡りの感想、ちょっと遠出できたときの旅行記、などなど、なんでもありの雑文などをぐだくだと.... (by なかっちょ from Kyoto)

絵画教室いろどり生徒作品展

  6月5日は、絵画教室いろどりの生徒さんの作品展を見せてもらいに行ってきました。  
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  会場は、京阪宇治駅から宇治川右岸にそって宇治神社のほうへ少し歩いたカフェ&フリースペースの「宇治日和」。
生徒さんの家族や知り合いだけでなく、宇治川を散策中の観光客も足を止めて賑わってました。
 

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  大人の生徒さんの作品。鳥さんやワンちゃんはカワイイですね(^.^)
鉛筆画も、なかなかのデッサン力。
 

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  家庭のひとコマ、旅の想いで、季節感をそれぞれ切り取った3作品。
表現方法は違えど、アートは日々の体験から「絵になる」ものを一瞬で見つけてどれだけ切り取れるかにかかってますからね。

この感性の高い方の作品ほど、「上手い!!」って、言ってもらえるんでしょう(^.^)
アートはテクニック(技巧)ではなくセンシビリティー(感性)が、私の評価軸です(^^♪
 

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  中学生の生徒さんの作品。
金閣寺の素描は、芸術系高校を目指す中学生の作品だそうです。よく対象をつかんで描き上げていると思います。この先の努力でデッサン力をさらに上げれば、合格は間違いなし(笑)
 

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  小学生の作品。
みなさん伸びのびと描けてますね(^^♪ 大人になると、どうしても技巧が先走って(^^; 頭で考えた絵を描いちゃうから、素直な目をいつまでも持っててくださいネ\(^o^)/
 

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  講師の稲垣先生の作品
左の三室戸寺の絵は、去年に拝見して、わたしも三室戸寺へいきました。
三室戸寺の記事はこちら
 

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  こちらは、原画は初見かと。
手前の蝶をのぞいてすこしぼかしたようなタッチが幻想的です。
 

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  【おまけ】
帰りのJR宇治駅前でみた、京阪京都バスの「宇治茶バス」
茶壷と猪目(ハート型)窓が目印。後部座席はお茶席になってます(^^)
*
 
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はやしふみえ個展「つづき」in be-kyoto

  5月18日は、be-kyotoに、はやしふみえさんの個展を見に行ってきました。  

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  初個展で、昨年の夏のポスカ展の最優秀賞受賞記念展でもあります。  

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  右の大きな作品が、表題作の「つづき」です。
画面の真ん中に、ポッカリと余白を空けて描かれるのが、この作家さんの特徴ですね。画題からみて一般的には余白は「空(そら)」になりますが、「無」の空間なのかも知れません(^.^)
 

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  小作品たち。左の4枚はカラフルな草花に囲まれて、魚が泳いでいます。そうすると、このシリーズでは余白は水面かな(^^)  

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  こちらも、花とお魚のシリーズのつづきです。  

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  この大きな絵は「めぐる」と題されています。よく見ると左上からU字型に春から秋へと季節は廻ります。

写真ではわかりにくいですが、お魚が隠れています。何匹いるか探してみて下さい(^^)
※ クリックすると拡大します。
 

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  クラゲが「ゆらゆら」(^^♪
*
 
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田中加織個展「月と山水」in Art Spot Korin

   昭和の日は祇園のギャラリー巡り。2か所目は古門前の Art Spot Korinで、田中加織個展「月と山水」を見ました。  

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  2016年に、いのくま亭で個展を拝見してから久しぶりに作品を見せていただきます。  

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  日月山水という、日本画の古典的テーマをモチーフにしながら、山水を記号化抽象化して連続模様のように描きあげられた作品は、数年前と変わっていません。

全体的に明るい色調に、ポツポツと寒色があって画面を引き締めています。

狭い展示室で作品に囲まれていると、気分も明るくなりますね(^^)
 

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  2階は、一転して薄暗い部屋でインスタレーション的な展示。
水墨画風に白黒で描かれた作品に、床には庭石が。ライトの使い方も効果的。

感動しました(^.^)
*
 
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木村伊兵衛展 in 何必館・京都現代美術館

  昭和の日は祇園のギャラリー巡り。一か所目は何必館・京都現代美術美術館で「木村伊兵衛展」を見てきました。  

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  生誕120周年を記念して、美術館のコレクションが展示されています。
木村伊兵衛氏は、戦前から昭和40年代にかけて活躍された著名な写真家です。
写真を趣味にされるかたはもちろん、木村伊兵衛の名前を知らない方でも、その作品は一度はご覧になったことがあると思います。

「昭和を考える」との副題もついており、主に戦後から昭和30年代の戦災復興から高度経済成長期にむかう日本の姿が、レンズを通して切り取られています。
撮影地は全国に及んでいますが、地元東京と興味をもって通われた秋田の農村風景の写真が多いです。昭和30年代の京都の写真もあります。

昭和30年代は、戦争が終わってまだ10数年しかたっていない時期です。大都市はそれなりに復興していますが、地方はまだまだ経済成長の恩恵が及んでいなかったようにも見えます。
あまり記憶には残ってませんが、自分の生まれた育った昭和30年代の日本は、はっきりいって質素な生活だったんですね(^^;

上の写真は、たまたま美術館のちかくの祇園東のお蕎麦屋さんで撮りました。昭和の花街の雰囲気を出せたでしょうか(^_-)-☆

5月23日まで 詳しくは、美術館のHPへ
http://www.kahitsukan.or.jp/frame.html>

 
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黒沢理菜個展「雲のオオカミ」in KUNST ARZT

  2月11日は、京セラ美術館で市立芸大の作品展をみたあと、KUNST ARZTに回りました。  

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  黒沢理菜個展「雲のオオカミ」をやってます。
タイトルの「オオカミ」は、"孤高の一匹狼"といったイメージが湧いてきますが、ギャラリーの解説によれば、逆に"不公平・不公正な昨今の社会に個人ではなく群れ/共同体で対峙する意義"とか"古来から畏敬された大神(狼=山犬)"の意味なのだそうです。
 

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  球体関節人形の珠子さん。新作です。金属光沢(錫粉)の体にバラが描かれてます。  

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  背後にまわると、足元から蟻が這い登っています。生命力を感じます。  

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  月子さんのお尻。
牡丹の花は作家さんのお気に入りのようで、繰り返し作品にデザインされています。
 

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  女神セーラーパンツ(左)と菜津子さん。  

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  キツネ3種。この作家さんの作品をはじめてみたのは、キツネのお面でした。牡丹とともに繰り返し形にされています。  

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  箱物のいろいろ。手前からふたつの「真珠」と名付けられた作品は新作です。蓋はクローバーの模様でしょうか。

「漆」という素材の可能性を追求して、色々な造形を生みだし、高頻度で展示会をされている作家さんにはいつも感服しています。
が、作品をお迎えして飾ったり使ったりする場がなかなか無いのです。せめて近くの会場には足をはこび、SNSやブログで発信して差し上げることで応援に代えさせていただきましょう(*^_^*)
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