ピンぼけブログ館II

京都人のおじさんです。仕事場は大阪船場。近所をブラブラ歩きながら、写真を撮ったり、お寺や神社に参ったり、ギャラリーをのぞいたりしてます。余り飛び回れなくなりましたが、鉄ちゃんでもあります。 よろしくお願いします。地元の叡山電車の写真をメインとした鉄道の話、京都・大阪とその近郊のお散歩やギャラリー巡りの感想、ちょっと遠出できたときの旅行記、などなど、なんでもありの雑文などをぐだくだと.... (by なかっちょ from Kyoto)

アラキドン個展 & SC vol.18 in アトリエ三月

  1月24日は、小雨の降る中を大阪のギャラリー巡り。
2か所で4展示をみてきました。
 

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  最初は、アトリエ三月さんへ。アラキドン個展「天使になる練習・悪魔になる練習」とshow case vol.18 を開催中(2/2まで)

アラキドンさんの解題として次のメッセージが貼ってありました。
『自分以外の人に、不幸が起きた時 のうのうと生きていられる自分は
悪魔のようだと思った

機嫌が悪くても 笑顔で相槌を打っている自分は

天使のようだと思った』
*

 

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  会場に入ってまず目につくのが、100号の大作
トーテンポールかと思いましたが、某地下鉄駅の支柱のイメージだそうです。右はモデル?と思われる堺筋本町駅の支柱。会社に急ぐときに邪魔なんだって(^.^)
 

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  小作品あわせて、19点が展示されてます。以前は、人物(顔)のアップとかが多かったように思いますが、背景というか枠を描きこんだ作品が目につきます。  

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  左が「天使になる練習」、右が「笑えば」と題された作品です。

この一度みたら忘れられない(笑)、独特の表情ですが、田の神様、円空物、道祖神などの石仏・木仏からインスピレーションを得られたそうです。顔以外にも、服装、周りのお花や動物たちの描かれ方も独特のお考えがあるのでしょうね。

日本画ではあまり取り上げないモチーフばかりですが(^^;、絵の具を盛り上げたり、点描で描きこんだりと、なかなか技巧も凝らしてあります。

パッと見から「即興でサラサラ~って、描いたはんのかなぁ」って思ってたんですが、ちゃんとスケッチして、デッサンして、下絵を写して、本画に取り掛かる。と、手順を踏んで描かれているそう。失礼しましたm(__)m
 

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  左の作品だけ、他とちがった描き方ですが、作家さんの過去の忘れられない記憶を反映しているのだそうです。
青いのはブルーシートで、題名にもなってます。
 

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  2階は、オノユウコ・むくむくしたケモノ・Riho kurokawaさんの三人展です。  

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  オノユウコさんの作品です。
中世のヨーロッパあるいはオリエント世界を思わせるような不思議な絵柄が並んでいますね。
古いグリム童話とか千夜一夜物語の挿絵を思い起こしました。
 

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  Riho Kurokawaさんの作品です。
こちらは、童話の一頁のようにみえて、シュールでまがまがしいモチーフが並んでいます。
童話でも本当は怖い御伽噺集のシリーズですかね(^.^)
 

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  むくむくしたけものさんの作品です。
もともと淡い色調にソフトフォーカスのフィルターをかけたような朦朧とした仕上がりが美しいです。

表情を消した大きな目がこちらを見つめてきますが、何を訴えようとしているのでしょう。

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会期は2月2日までです。興味をもたれたかたは、足を運んでみてください。詳しくはアトリエ三月さんのHPへ。

www.sangatsu.net


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