ピンぼけブログ館II

京都人のおじさんです。仕事場は大阪船場。近所をブラブラ歩きながら、写真を撮ったり、お寺や神社に参ったり、ギャラリーをのぞいたりしてます。余り飛び回れなくなりましたが、鉄ちゃんでもあります。 よろしくお願いします。地元の叡山電車の写真をメインとした鉄道の話、京都・大阪とその近郊のお散歩やギャラリー巡りの感想、ちょっと遠出できたときの旅行記、などなど、なんでもありの雑文などをぐだくだと.... (by なかっちょ from Kyoto)

森まりも個展「未完の劫初」in SUNABAギャラリー

  1月10日のギャラリー巡り。天王寺から今宮戎に寄って梅田に移動。SUNABAギャラリーに向かいます。  

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  2022年の初展示は、19日まで開催中だった、森まりもさんの初個展「未完の劫初」と、グループ展「日本の絵II」です。  

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  森まりもさんは日本画専攻の学生さんで、実はいままで意識して作品を見たことがないのですが(^^;  オーナーさんの見立てで年頭を飾ってもらったそうです。

タイトルの「劫初」とは「この世の初め」という仏教用語ですが、それが「未完」なので、天地創造の時代、つまりは作家さんの「芸術家としての出発点を見て欲しい!」という意気込みなんでしょうね(^^)v
 

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  「よせばいいのに」
この作品に限りませんが、描かれているのは若い女性像が多いです。しかも出で立ちが中華風というか、「日本人がステレオタイプ的にイメージする昔の中国人」という感じなんですね(^^)
 

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  「迎えのものはない」
中華な主人公のバックは、霞がたなびいたり、流水紋や雲形紋、蓮の花と「和」のイメージです。
阿弥陀来迎図のパロディかな(笑)
 

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  「常しなえに」20号のやや大きな作品です。
琳派を思わせるバックに運命の赤い糸をたぐる少女。お月様が風船にも見えますね(^^)
21世紀のやまと絵ですな。
 

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  「有ⅰ(右)有ⅱ(左)」
小品ですが、神話時代の女性像にもみえました。
 

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  白蓮華・紫蓮華」
"手の眼" を描きこむことで、この世のものでは無いイメージでしょうか。

さすがに、オーナーさんのイチ押しだけあって心地よい作品を作られてます。常連作家になられて、今後の大活躍を期待したいですね(^.^)
 
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