ピンぼけブログ館II

京都人のおじさんです。仕事場は大阪船場。近所をブラブラ歩きながら、写真を撮ったり、お寺や神社に参ったり、ギャラリーをのぞいたりしてます。余り飛び回れなくなりましたが、鉄ちゃんでもあります。 よろしくお願いします。地元の叡山電車の写真をメインとした鉄道の話、京都・大阪とその近郊のお散歩やギャラリー巡りの感想、ちょっと遠出できたときの旅行記、などなど、なんでもありの雑文などをぐだくだと.... (by なかっちょ from Kyoto)

グループ展「魔術の庭Ⅱ」&「人間を描くⅢ」in SUNABAギャラリー

  3月22日は、会社帰りにSUNABAギャラリーへ。グループ展二つが開催中でした。  

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  「魔術の庭Ⅱ」と「人間を描くⅢ」。今日で2週間の会期がおわります。
すべて紹介しきれなので、一番魅かれた一枚をお届けします(^.^)
 

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  「魔術の庭Ⅱ」の展示風景。このギャラリーではお馴染みの怪奇幻想系(^.^)
常連の作家さんふたりと初登場の方一人の3人展です。
 

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  蠅田式「わたしのけんぞく」
呪術師が、眷属をふたり抱きかかえています。当然に人間ではなく鬼神や魔物の類なのでしょう。呪術師の鋭いひとみが見る人を射すくめます。
 

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  前田彩華「花蟷螂」
他にも『魔術』を感じる作品もありますが、今の季節に合わせてこの一枚を選んでみました。女性の物憂げな表情やしぐさが気になります。
 

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  遅野井梨絵「メタモルフォーゼ」
この方の作品は、はじめてみせてもらいます。女性の上半身を青系を主体に抑えた色彩で描かれてます。パッと見、普通の肖像画にも見えますが、表情や描き込まれた小物からなにか神秘性を感じます。
この絵のハート型や丸いものは魔法陣か魂の象徴なのでしょうか。
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ここから「人間を描く」になります。4名の作家さんが出展されてます。
 

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  FUKKA「みえない、しらない」
この方は、細かい鉛筆画(淡彩色も有り)で人間の心の内をやや誇張して描かれます。
この絵でも、眼はばんそうこうで塞がれ、耳にはゾウリムシのようなものが押し寄せています。幻想・幻聴・身体不調を表しているのでしょうか。
 

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  瀬尾友子「何かの心臓」
この方は、植物と月夜がモチーフの作品を出展されてます。直接、人物を描かず比喩あるいは象徴で人格を表されてるのでしょうか。
この絵では、下の花の集まりが心臓を意味しているのかな?
 

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  梅原あずさ「獅子座のインナーチャイルド
この方も鉛筆画です。人間の内面を描くにはペン画が適してるんでしょうか(^.^)
この絵は、獅子に変身する少女ふたり。成熟した肉体と幼児のままの精神、その葛藤を描き出すのでしょうか。
 

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  金澤弘太「証言Ⅰ」
1から5の連作になってます。他の4枚がブルーの背景なのに、これだけピンクなので選んでみました。
鉛筆でササッと描いて、筆でサァ〜と塗りつぶしたような(失礼)絵ですが、ひと目みただけで引き留められ、モデルを通して作家がなにを訴えたいのか聞きたくなる作品です。

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華やかな桜の季節とはちょっと異質(失礼)な企画でしたが、春だから"♪ 明るく楽しい展示 ♬" ばかりにこだわる必要はないわけで(*^▽^*)
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