ピンぼけブログ館II

京都人のおじさんです。仕事場は大阪船場。近所をブラブラ歩きながら、写真を撮ったり、お寺や神社に参ったり、ギャラリーをのぞいたりしてます。余り飛び回れなくなりましたが、鉄ちゃんでもあります。 よろしくお願いします。地元の叡山電車の写真をメインとした鉄道の話、京都・大阪とその近郊のお散歩やギャラリー巡りの感想、ちょっと遠出できたときの旅行記、などなど、なんでもありの雑文などをぐだくだと.... (by なかっちょ from Kyoto)

流れる景色、さまよう目 in 京都精華大

  10月17日の夕方、京都精華大出町柳駅のギャラリーに「流れる景色、さまよう目」という展示を見に行ってきました。  

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  澤田 華さんと、ヤマガミユキヒロさんが、映像を主体とした展示されています。

スナップ写真では、ハイライトの一瞬は切り取れますが詳しくは、展示風景が動画で公開されてますので、見てください。

www.youtube.com

 

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  ヤマガミユキヒロさんの四条大橋周辺の映像を早送りしたような作品。雲がながれ、車や人がいきかい、川面に影が映ります。  

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  時間の経過とともに日が暮れて、夜景になって、また朝になるようです。
実景ですが、水彩画のようなアニメのような描画になっているのが面白いです。
 

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  こちらは東京駅中央線ホームの神田寄りの一日。
幽霊電車(笑)のようにぼんやりと透けた列車が発着します。
 

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  夜景は、ライトだけ光って車体はほぼ消えてますね(^^;  

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  こちらは、叡電出町柳元田中駅間と思われる背景が、パラパラ漫画のように連続して並べられた中を、電車が走ります。1m以上ある長い作品です。  

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  こちらは、叡電各駅のスケッチですが、実際に筆を入れていく様子が動画で現れます。

詳しい制作技法などを知らなくても、見てるだけで楽しい展示でした(^^)
*
 
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【叡電】短歌詠電 in 京都精華大学

  10月から走り出した、こもれびギャラリー「短歌詠電」ですが、12日の夜になってやっと空いた電車に乗合すことができました。  

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  京都精華大学デザイン学部ビジュアルデザイン学科3年生が、“ことばの表現”を学ぶ授業「ことばデザイン」で制作したポスター作品の展示です。
歌人から指導を受け、伝統文化に触れながら、京都をテーマに短歌を詠んだ歌にビジュアルデザインを加えて、視覚的にも楽しめるポスター表現となっています。』
と、コンセプトが書かれています。

味読(笑)してもらうために、余計な解釈はいれず、ポスターのテキストのみを書き写していきます。
 

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ええとこ
いいとこ
しっとこ
短歌詠電

私たちは、京都精華大学ビジュアルデザイン学科の学生です。

4月から「ことばデザイン授業」において「短歌」を学んできました。 皆さんは、ふだんからことばの表現に気を使いますか?

感じた思いをうまくことばにできますか? 一見、無縁に見える「短歌」と「デザイン」ですが、「人と気づきを共有する、伝える」においては、「人をつなぐ装置」と同じだと私たちは思っています。

今回、叡山電車沿線を実際に歩いて、見て、感じたことを、学生なりの視点で短歌として、ことばのデザインとして詠んでみました。

私たちの初々しい短歌から沿線の良さや地元の新発見、新しい視点を感じて頂けると幸いです。
 

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  何者になってみたくて空想に飛んであの子はサントラを聴く (市原駅  

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  (左) おじいちゃんとおばあちゃんは永遠の旅人 鳩の羽音に手水の音に (八幡前駅

(右) 網を持ち何かを探してはしゃぐ君なにかがなんでもよかった時代  (宝ケ池駅)
 

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  (左) ラーメンとマスクは似合うすっぴんでにんにくを増せ日曜の夜  (一乗寺駅

(右) 軒先の二人が覗く虫かごはカブトムシがいるのかいたのか  (元田中駅
 

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  (左) あっというまね 八十四の石段となぜか愛しい君の膝裏 (貴船口駅


(右) こりゃ降るな、陽だまり味のクリームパンほおばりながら空をみていた  (岩倉駅

 

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  (左) 「かわせみ」のわとせが抜けて神になるコーヒーショップを小さく拝む (元田中駅

(右) ツバメに巣をつくらぬように乞う君は物を手放すつらさを知る人  (岩倉駅
 

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  (左) 川沿いに咲く花みたいになりたいそしたらきっと、つよくなれるよ  (一乗寺駅

(右) これは夢 花と絵画の溶ける色 エンドロールは紅茶を添えて  (八瀬比叡山口駅
 

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  (左) まん丸のアイスのふたが金メダルだから明日も頑張れるのだ  (京都精華大前

(右) 火星から光年駆けて風は呼ぶ彷徨う蜻蛉を隅で見つけた  (三宅八幡駅
 

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  (左) 木漏れ日の染みこむ庭に心中の魚はやおら水面を仰ぐ  (三宅八幡駅

(右) 降りてくる枯葉にときめき揺れる目が止まった先で控えめな音  (宝ケ池駅)
 

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  (左) 石の鳥居ぶつからぬようにくぐるとき蟻と目が合う「君も参拝?」  (市原駅

(右) 君の読む本のページはめくる度違う色の光を纏う  (木野駅
 

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  虹彩がのんだ色彩 そこだけは見られない如来の後頭部  (三宅八幡駅  

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  「詠電短歌」いかがでしたか。心に響く歌はありましたか。
私は「石の鳥居で蟻に声をかける歌」が目の付け所が若者らしくてイイな(^^)
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オスカー・ピータース:「動く山」in ロームシアター京都

  10月8日は、宇治の帰りに岡崎公園に寄ってきました。  
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  前から組み立て中だった木製ジェットコースター、オスカー・ピータース ”The Moving Mountain” (動く山)が動いているのを見るためです。

ロームシアターの中庭に組み立てられたコースターを、作品(ライダー:ワークショップで一般参加者が作ったオブジェを含む)が走り回ります。
京都国際舞台芸術祭のイベントのひとつで10月24日まで。詳しくは、芸術祭のHP参照 

kyoto-ex.jp

 

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  走ってるのは、近鉄大阪線の電車をイメージした作品。なんと行き先は「榛原」。作った子は奈良県から来たのかな(^^)  

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  思った以上の高スピードで走り抜けます。スマホのカメラでは追い切れない(^^; ので、連写から抜き取ってます。  

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  夕暮れになり、ライトに照らされた木橋は美しいですね。  

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  神宮道では学生祭典に向けて、巨大な舞台も組みあがってました。
*
 
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宇治を描く絵画展2021 in 宇治日和

  10月8日は、宇治十帖スタンプラリーに参加して、宇治市内を歩いてきました。  

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  その途中に、宇治日和で絵画展を見るためちょっと休憩。  

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  誘っていただいた稲垣有香さんの作品。このお店の玄関先を描かれてます(^^♪ 展示が終わったら、お店のオーナーさんにプレゼントされるのだとか。  

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  大吉山展望台と朝霧橋の右岸側  

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  平等院の藤、茶摘み娘、宇治川中の島風景を鵜飼のウで象徴。  

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  縣神社、茶商桑原善助商店、朝日山観音、萬福寺
観音さまは、サイケデリック(失礼ですね(^.^)
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木島櫻谷展・泉屋ビエンナーレ in 泉屋博古館

  3連休二日目の9月19日は、泉屋博古館へ。秋季展として「木島櫻谷展」と「泉屋ビエンナーレ」をやってます。  

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この美術館では、過去にも木島櫻谷を取り上げてますが、今回は四季屏風が見どころだそうです。

会場に入ると、第1章で住友コレクションの掛け軸を何点か拝見します。住友家15代当主の住友友純(号:春翠)が集めたものが多く、同じ京都生まれの櫻谷の画風を好むところがあった解説されています。
会場の中央にひろげられた「猛鷲波濤図」屏風の雄大な画面に感動して、次へ。

第2章は、円山応挙や呉春に始まり、幸野楳嶺・竹内栖鳳に至る、円山派・四条派の江戸中期から明治までの京都画壇の逸品が並びます。

第3章は、今回の目玉の四季屏風です。住友家の茶臼山本宅(現:大阪市立美術館付近)の大広間に合わせて描かれたひと回り大ぶりの金屏風に、桜・燕子花・菊・白梅が描かれています。

古典的な四季草花図のモチーフですが、的確な写生に裏打ちされ、ひとつ一つ描き分けられた花や葉っぱ、余白の活かし方など大正モダンの時代の息吹が感じられます。

四双の屏風に囲まれたベンチに腰掛けると、迫ってくる四季絵のパワーに圧倒されそうです(^^;

最後に、特集:櫻谷と工芸意匠として、硯箱や箱書き、古画模写などが見れました。

全部で30点あまりの小規模な展示ですが、いつもながらに財閥家の財力と教養を思い知らされる(笑)展示です。

 

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特別展に続いて青銅器展示室の企画展「泉屋ビエンナーレ2021」をみます。

副題に「現代彫金作家x中国古代青銅器-ひびきあう聲」とあるように、住友コレクションにインスパイヤした作品が並んでいます。

数千年数千㎞の時空を超えて、21世紀的感覚で造形された作品は、非常にポップですが、古代中国のデザインも実は非常に奇抜で、当時の人たちもモダーン・アートとして驚きの眼差しで受け止めてたと想像されます。

一方的な崇拝ではなく「響き合う」たるゆえんでしょうね(^^)

 

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  万物層累聖獣盉-梶浦聖子
ブレーメンの音楽隊」が頭に浮かぶ容器です。盉とは酒や香料を調合したり注いだりする器だったようです。
 

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  揺れ動く輪郭-平戸香菜
見る角度によって光と影が絶え間なく変わるオブジェの用途は何でしょうか(^.^) 琵琶の本体のようにも、巨大なスプーンにも見えますが。
 

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  鳥の青銅花器と繋ぐ花-三上想
花びんは、大人しい造形で古代青銅器のイメージを受け継いでますが、アーチ型の草花が金属細工とは思えない軽やかさ、可憐さをもって見る人を引きつけます。
 

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  十人十音-山下真守実
小さなベルです。手で持って振ると澄んだ音色が展示室に響きます。まさに古代と共鳴する楽器ですね(^^)
 

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  お堅い住友コレクションのイメージが覆る(笑)ような楽しい展示会でした。青銅器の知識がなくとも見て回れます。12月まで会期があるので、足を運ばれてはいかがでしょうか。
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