1月27日は、京都国立博物館の新春展示をみてきました。例年、この時期は常設展だけですが、その分色んなジャンルの展示をみれて楽しいです。 目に留まった展示をいくつか紹介します。 |
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「弥生時代の青銅の祀り」では、銅鐸・銅矛・銅戈・銅剣がずらっと並んでます。まさかり型の銅戈は穴があって持ち手に紐で括って使っていた様子が再現されているのが、勉強になりました。 陶磁器のコーナーでは、重文で野々村仁清作と伝わる陶製の釘隠しが目に留まりました。扇や菊花の意匠でカラフルに染付されてます。 経塚と経筒の展示は、彰子中宮が比叡山横川に納めた経筒がでてました。今年は「光る君へ」の関係で(笑) 紫式部関連の展示が、あちこちで見れそうです(^^♪ 絵巻物では、「江戸時代の絵巻」が展示されてます。やはり制作年代が新しいので、画面がきれいですね。ただ内容は寺社の縁起とか昔物語とかで面白みに欠けますが(^^; |
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メイン展示の「辰づくし」です。 解説が子供でも分かるように平易になっているのがイイです。作品を見つける毎にビンゴカードの穴をあける遊び感覚も面白い。 狩野山楽の龍虎図。177.5cm×356.5cmの大画面で迫力一杯ですね。ただ雌の虎が縞柄ではなく豹柄の斑点模様で描かれてます。当時はトラのメスがヒョウだと考えられてたようですね(^-^; |
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最後は「泉穴師神社の神像」 泉穴師神社は泉大津市にある神社で、由緒ある式内社です。この神社には80数躯の神像が伝えられていますが、令和元年から4年をかけて修理がおこなわれました。その完成記念として26躯が展示されています。 非常にバリエーションが多い仏像に比べて、神像はより人間に近い形で作られることが多いですが、やはりただの人形とは違くお約束があるそうです(^^) |
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展示室を出たのは、午後4時半。傾いた太陽がさざ波の立つ池に反射してました。 * |
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シュルレアリスム展ほか at 京都文化博物館
1月21日は午後から良い天気になってきたので、市内をブラブラとお散歩。 | ||
まずは、京都御所へ。この写真は人通りの絶えたタイミングで写してますが、お散歩の方や空いてるこの時期に拝観しようという観光の方が、それなりに歩いてます。 | ||
出水広場では、寒桜が咲いてます。 | ||
お正月に初詣で参った宗像神社は、もう白梅が満開(^^) 早咲きの品種なんでしょうねぇ。 |
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気分は一気に「春」です。 | ||
続いて、京都文化博物館の新春展示へ。 シュルレアリスム(超現実主義)は、1920年代半ばにフランスのフランスの詩人A・ブルトンによって提唱された芸術運動で、今年で宣言から100年を迎えるそうです。 日本には少し遅れて1930年代以降に紹介されます。日本では、「シュール=現実離れした奇抜で幻想的な芸術」といった受け止め方が一般的ですね。 21世紀の現代では「シュール」といっても、「変わった絵やなぁ」とは思っても、別に驚くほどのインパクトを受けることも少ないですが、昭和戦前から昭和30年代くらいまでは、芸術家にも、一般観客にも、かなりのインパクトを与えたようです。 特に戦前は「前衛」=「反体制」とみなされて、弾圧の対象になったようです。 時系列的に見ていくと、最初は西洋の模倣だったのが、だんだんと受容・成熟して日本的に変わってくるのが面白いですね。 |
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3階の選抜展。今年はおとなしい、オーソドックスな作品が多いように感じました。シュールな絵を見てきた後なので、余計そう感じるのかも(^.^) 別館の前年度選抜展の最優秀賞受賞者である山本真澄氏の個展「まれびと」は、主に子供たちが無邪気に遊んでいる様子を描かれているのですが、タイトルから折口信夫の「神仏」とか「霊」とか言った感覚を意識させ、柳田国男の「七つ前は神のうち」といった言葉も頭に浮かび、ちょっとコワイ(^^; ですね。 藤貞幹は、日本の考古学の祖とよばれる江戸時代中期の学者です。裏松固禅の『大内裏図考証』の執筆を助けたり、『記紀の記述と言えども無条件でこれを支持すべきではない』と主張したり、中々革新的な考えの持ち主だったようです。 この四つの特別展と常設展とあわせて¥500で全部みれてお徳(^.^) でしたが、写真撮影が一律禁止になって、印象に残った作品をあとで見直せなくなったのは残念ですね(;^ω^) * |
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山本雄教:仮想の換金 at 京セラ美術館
12月9日は、京セラ美術館に「山本雄教:仮想の換金」を見にいってきました。 | ||
右の絵は、竹内栖鳳の有名な「絵になる最初」のモチーフを借りた作品「4050円の女」です。 ドット絵みたいですね(^.^) |
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近づくと、布に一円玉をびっしりと貼り付けて一部彩色した作品とわかって驚きます。 | ||
驚くと言えば、美術館の広場に向かって、大鳥居を写す「大看板」と思ったら、 | ||
これもベニヤ板に一円玉を貼り付けて構成されています。「26126円の京都美術館」 | ||
竹内栖鳳の肖像写真を参照した「27000円の芸術家」 | ||
富岡鉄斎の肖像写真を参照した「12150円の芸術家」 | ||
梶原緋佐子の肖像写真を参照した「7380円の芸術家」 | ||
作家さんの肖像を使った「63円の芸術家」 作家さんの主張は、「現代の物差しでは、芸術的価値は、その作品の市場価値。だから高い値段で売れそうなものほど鮮明で値段が下がるに従って、ぼやけてくる」という痛烈なアイロニーのようね(;^ω^) 2月12日まで会期がありますから、お近くの方は是非みてください。 *************************************************************** まだクリスマスや年末行事の話題もあるのですが、2023年分の記事は、これにて終了といたします。 ご愛読ありがとうございました<(_ _)> *************************************************************** |
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DOLLS ー秘めたるものの形ー at Gallery Green &garden
11月11日は、東高野街道のウォーキングのあと、京都に戻って、三条商店街のギャラリー グリーン&ガーデンに人形展を見に行きました。 | ||
8人の作家さんが出展されてます。 | ||
誘っていただいた黒沢理菜さんの3体。 手前から「彩子」「澄子」「紀子」 |
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彩子さん、白いひび割れた肌は卵の殻が使われています。 | ||
全身真っ黒の澄子さん。漆が光ります。 | ||
華やかな紀子さん。金粉が使われてます。 | ||
在廊されていた垂狐さんの "MIRA" 大人の女性の色香を感じます。 作家さんは、「もう少し暗い目の照明のほうが良い」と話してられましたが、スポットライトを浴びてカッコイイのでは(^^) |
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垂狐さんの紅花ちゃん。 こちらは小学生くらいのイメージでしょうか。あどけない顔つきがイイですね(^.^) |
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周(あまね)さん「幻夢泡影」 人形の造作はもちろん、濃淡のある影を壁に落としているのが目に留まりました。 |
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八嶋十三「No. 01] 端正なお人形です。この子に限りませんが、「人形には魂が宿る」といわれます。いまにもしゃべりだして、動いて挨拶してくれそうな感じを受けました。 * |
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